福岡県 宗像市 大島へき地保育所
4歳
1週間

こんにちは。私たちは東京に住む夫婦と息子(4歳)の家族です。2024年7月福岡県宗像市へ、1週間の保育園留学に行ってきました。
インスタグラムで保育園留学を知ったのは息子が2歳の頃でした。初めて見る言葉にワクワクしたことを覚えています。この子にいろんな経験をさせてあげたい!そう考えていた私たちにとって、すぐにやりたいことの最優先候補になりました。当時はまだ小さい息子を連れての長距離移動は正直ハードルが高く感じていましたが、そうは言っても家族旅行には出ており、気づけばもう4歳!保育園留学、今なら、今こそ行けるじゃないか!夏はそんな気持ちを掻き立ててくれる季節ということもあり「夏の思い出をつくろう」と参加を決断しました。
急いで行き先を決めようと考えていたところ、保育園留学の公式LINEから新地域のお知らせが届きました。その中で、子どもたちが真っ青な海に向かって島を駆ける写真を見てビビッときたのが、宗像市大島でした。東京からは約1000km、かなりの距離でしたが、大島に決めてからは他の地域に目移りすることはなく、何一つ迷いはありませんでしたね。

大島は福岡県で一番大きな離島で、本土からの距離は約6.5km、フェリーに乗って最短15分です。大きいと言っても、島の周囲は約15kmで人口は700人ほど。私たちの移動は東京から飛行機で福岡空港まで。レンタカーを借りて、フェリーに乗れば最短15分で大島に到着です。島内では自転車を借りることもできますが、歩いて行ける範囲に小さなスーパーもありますよ。

私たちの滞在週の月曜日は祝日で、保育園自体はお休みでした。ところが、その日はちょうど年に一度行われる大島祇園山笠の日だったんです。大漁祈願と厄病退散を願って神輿を担ぐお祭りの起源は江戸時代にまで遡るという説もあるそうですよ。ありがたいことに私たちも園児チームに参加させていただくことができました。
月曜日が祝日と被り、保育園自体はお休みでしたが、現地で行われる年に一回の島のイベント「山笠」へ、園児チームとして参加させていただくことができました。保育園じゃない場所で「はじめまして!」と保育園の先生や在園児さん、そのご家族とお会いして、そのまま一緒に神輿を担いで周りました。

実は園との事前面談の時に山笠の話が出て、先生たちが「当日は全員参加だから待ち合わせしなくてもきっと会えちゃうね〜!ぜひ一緒に楽しみましょう!」と言ってくださっていたので、当日は安心して楽しむことができました。
各地点に到着する度に、スイカやかき氷などが用意されており、息子がみんなと楽しそうに食べているシーンから私たちの保育園留学がはじまりました。

そして、山笠翌日の登園初日。東京では見たことのないほど大きなバッタなどの虫を園庭で発見するなり、「わー!虫だ〜!!」と昆虫好きな息子は大はしゃぎ。普段住んでいる場所の公園には虫の数が少なく種類も限られているんですよね…と面談で話したことを先生たちがしっかり遊びに反映してくれていて、先生方の気遣いにとても嬉しく思いました。実は、大きなバッタは園長先生が自宅近くの農家で捕まえたものを園庭に放してくれたそう。「大島を楽しんでほしい!」という先生方の気持ちに胸が熱くなりました。

息子は、発見した虫を虫かごに入れたり、図鑑で探してみたり、砂場に敷いたブルーシートの中に水をたくさん入れてプールにしてみたり…と、五感が刺激される環境と先生方の丁寧なサポートのおかげで息子は毎日心の底から楽しんでいました。涙なんてものは一切なく、笑顔でバイバイ。時間いっぱいいっぱいまで園生活を楽しんでいましたね。

いつもの園では上履きや靴を履いているのですが、大島保育所では室内も園庭も裸足です。最終日には足の裏の皮膚が硬くなっていたのが印象的でした。たくさん地面を踏んで遊んだ証ですね!嬉しい発見でした。

室内遊びも充実していて、子どもたちが思いついたことを主体的に取り組めるように、牛乳の紙パックや紙袋など自由に工作に使っていい材料がたくさんありました。子どもがやりたいことを見つけて遊べる環境だったので、パズルなど息子も毎日色んなものを作っていたようです。最終日、先生から受け取った大きな袋にびっくり!持ち帰れないほどたくさんの制作物が入っていました。
最終日、息子は先生のことが大好きになって、仲良しのお友達もできました。その子から「また来て欲しいな〜」と言われた時には、子供よりも親の私たちが涙を堪えきれなくなりそうでした。「さいごの日のお別れ」というよりは「バイバイ!またね〜!」と元気にご挨拶しましたよ。先生からは園生活の写真をまとめた贈り物まで用意してくださって、本当に嬉しかったです。今でも息子は大島保育所の先生とお友達が大好きで、また行きたいと言っています。そんな充実の1週間はあっという間です。

保育所のお昼ご飯は基本お弁当持参ですが、私たちは「お弁当お届けサービス」を事前に注文して利用しました。大島の食材を使ったお弁当はおいしくて、息子も毎日喜んで完食していましたし、園に直接届けてくれるのでとても便利でした。お弁当を届けてくださる姫っこさんのからあげは、大島の塩の旨みを感じて、とってもおいしいんです。私たちも滞在中、2度買いに行きましたね。
大島の宿は一棟貸の別荘です。1階にはリビング、2階は洋室・和室と広々しており、快適に過ごすことができました。洗濯は宿から徒歩1分先にあるランドリーを利用します。乾燥機もついてるので、半乾きで困ることはありません。ちょっと歩いて洗濯物を持っていく、その不便さがまた普段は味わえない特別な時間になっていました。
オーナーさんもとてもあたたかい方で、足りないものはないか?困っていることはないか?と声をかけてくださいました。電話をすればすぐに出てくださり大変心強かったです。キッチンは広々していています。調理器具も全て揃っていて料理するのに困ることはありませんでした。

今回の滞在で、夫は一部リモート勤務、私は有給休暇を取得していたので、1日仕事をする!ということはありませんでしたが、ネットワーク環境も良好でした。島の方に聞いた話ですが、大島交流館の最上階にもコワーキングスペースがあるそうですよ。

島内に小さなスーパーはありますが、不定休で営業時間が読めないこともあり、宗像市(本土)の地元スーパーで葉物類やパンを中心に購入していきました。

毎日の食事は、エンデメンデさんのBBQセットや、地元のママさんや漁師さんからまさかの魚介類のお裾分けをいただいたこともあり、朝も夜も、魚介尽くし!贅沢に地の食材を調理し、刺身やあら汁、茶漬けなどを堪能しました。

子どもを通じて知り合うと、⚪︎⚪︎くんのパパ、ママと呼び合いますよね。でも、このまちの方々は、皆さん名前で呼び合います。私たちもあっという間に名前で呼び合うようになりました。初日の山笠やお迎えの時に先生が「留学に来ているご家族、かづまさん、ゆみさんですよ」と繋いでくれたんです。人との距離が近く、気兼ねなく話しかけてくださる大島。いつもの暮らしでは、ドライ…というかお互いに距離を測ってしまうところ、ここでは距離を飛び越える「人の温かみ」を感じられました。

人懐っこい息子がお迎えの時にお友達のパパに「みてみて」と虫を見せたことがきっかけで、BBQにも誘っていただきました。大人は遅くまで美味しい食事とともに語り合い、子どもはお友達みんなで遊びまくる!という本当に楽しい時間を過ごしました。

息子が園に行っている間は、自転車を借りて島を巡りました。島内には世界文化遺産に登録された神社がありますよ。2人で大汗をかくのも爽快でした。別の日には、息子と一緒にバギーパークに行きました。高低差がある道を大きなバギーでグイグイ進む疾走感を楽しみました。

小さな島ですからどこにいても海が見えます。園にお迎えに行ったあとは、徒歩3分ほどの海へ毎日のように遊びに行きました。約束がなくても、自然に人が集まってくるんです。大島では当たり前のようなこの集いがとても新鮮でした。そして、とにかく海がキレイ!息子はいろんな形の貝殻やヤドカリを発見して、とても楽しそうでした。私自身も、海のそばで暮らすからこそ見える・感じる発見がたくさんありました。例えば、潮の満ち引きで海の香りが変わること。潮の満ち引きは毎日異なること。普段では身近に感じられない海の変化を家族でたくさん感じることができました。

最後の日、フェリーに乗船するその時、一緒にBBQをしたご家族がターミナルの展望デッキに集まって見送りをしてくれました・・・!涙が出そうになるサプライズ!船が動き出して、みんなの姿が小さく小さく見えなくなるまで、見えなくなっても息子と手を振りました。その様子を撮った動画を、帰路で見た息子は「お宝物」と言っていて、保育園留学をして大正解だったと改めて思いました。

私たちの到着日はちょうど祝日と重なっていたので、初日から唯一食材が買えるお店も開いていない…という状況でした。いつもなら、「困った」となりますが、東京にはないものがたくさんある場所に行きたかったので、そんな不便さがかえって新鮮でした。お店は閉まっていても、ここで過ごすのに必要なものが揃っているのです。まさに「大島らしい暮らし」です。
なくても大丈夫だったもの…それはスタバと甘いものですね(笑)いつも当たり前に欲しくなるものがない環境に置かれたことで、普段どれだけ不必要なものに囲まれていたんだろうという気づきがありました。大島で暮らし、海で遊び、島の方と過ごす時間に夢中になる。そんな心のあり方に変わるものだなぁと実感しました。
島では誰かとすれ違うと、「こんにちは」と挨拶をする素敵な文化がありました。人との距離が近く、気兼ねなく話しかけてくださいます。名前で呼ばれると、自然と心の距離が近くなります。まるで長年の友人や家族のように「人の温かみ」を感じられる。そんな大島へ保育園留学で来てみませんか?
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