5年生のお別れは「来年、修学旅行で会えるといいね」 高梁市の小学生留学

小学校5年生、5歳

1週間

こんにちは。私たちは京都府に住む4人家族です。2024年9月、小学5年生の長女、保育園年長の次女と一緒に岡山県高梁(たかはし)市へ1週間の小学生留学、保育園留学に行ってきました。

保育園留学のことは、仕事で教育に関わる機会があり知りました。5年生のお姉ちゃんには申し訳ないけれど、もうすぐ就学を迎える次女のために、と各地域を調べ始めました。最初は、北海道、新潟や山形など他の地域にも目が向きます。そんな中、体験談が一番多い高梁市が気になりました。読み込んでいくと、地域の方との交流がよく見え、さまざまな家族の様子が綴られています。実際の暮らしが想像しやすく、保育園留学はここにしよう!と行き先を決めました。そんな折、なんと長女も一緒に行ける小学生留学が高梁市ではじまったのです。今回は、私たち家族の小学生留学体験をお話ししますね。

転校生への憧れと不安

私たちは、長女の小学校入学に合わせて自宅を購入して、今後引っ越しの予定はありません。そんな中、子どもたちに今住んでいる地域とは別の地域に関わる機会を設けたい。小学生留学はそんな我が家のニーズにぴったりと合致するものでした。さっそく、長女に小学生留学のことを伝えたところ、「うーん、友達に聞いてみようかな」と。翌日、友達に話したところ「めっちゃいいやん!」と言われたことをきっかけに「行ってみたい!」となりました。普段の学校生活で感じる転校生への憧れもあったのでしょう。

いっぽうで、留学時期が近づくにつれ、心配を口にすることも出てきました。「1週間だけ行って、友達できるかな?」。確かに、いつも通う学校での1週間はあっという間ですよね。それでも、異なる環境に挑戦したいという前向きな姿勢が父として嬉しかったですね。

小学生留学の手続き

小学生留学への参加が決まり、高梁市の担当者さんと現在通う学校の様子を何度か共有しました。現在、長女が通うのは京都の公立小学校。留学先も高梁市の公立小学校です。1週間の体験入学制度で「出席扱い」になるかは現在通う学校の判断になります。私たちは、まず担任の先生に連絡帳で「小学生留学というプログラムに参加すること」「高梁市で通常の学習や活動に参加するので出席扱いでお願いしたいこと」を伝えました。その後は、学校同士のやり取りが行われ、無事に準備が整いました。

勉強の進度について、長女は教科書が違うことを知り、少し不安もあったようです。有漢東学校からは、教科書は貸し出しやコピーで対応するのでドリルだけ持っていくことになりました。また、有漢東小学校は制服ですが、長女は私服です。みんなと服装が違うことも気になっていたようでした。

登校初日

登校初日は始業式です。長女は、「別にお父さん来なくてもいいよ」と言うのですが、はじめは校長室で挨拶をして、私は始業式を見届けてから次女を保育園へ送りに行きました。

帰ってきた長女に学校の様子を聞くと「みんながいっぱい話しかけてくれた」と。「5年生だけじゃなくて、他の学年の子も話しかけてくれてん」「一緒に遊ぼっか?って言ってくれて、遊んだ」など、全校児童80名、5年生15人の有漢東小学校全体から歓迎の雰囲気を感じたことをたくさん話してくれました。私が印象的だった長女の反応は「靴がみんな白色やった」こと。制服と私服の違いを気にかけていた彼女らしい反応ですね。すべての心配は杞憂で、初日からみんなと楽しく過ごした様子にほっとしました。

学校の様子

有漢東小学校から帰宅後は宿題に取り組む姿も見られました。自由研究のような課題があり、「京都のおたべ」のことを詳しく書いていましたね。みんな京都のことを話すと喜んでくれたようです。

給食もおいしい!と毎日たくさん食べたようです。京都では出てこないデザート「わらび餅」が出たのも嬉しかったそう。お迎えに行くと、担任の先生から1日の様子をお聞きすることができたので、毎日安心して送り出すことができました。

学習指導要領があるとはいえ、地域によって進度に多少差異があると予想していたとおり、実際にはもう習った授業内容だったと長女からのフィードバック。早いということは、帰ってからのブランクが気になりますが、1週間なので留学後も大きな遅れなく取り戻すことができました。

暮らしのこと

京都から高梁市に向かう初日は、妻も「どんな地域かな?」と一緒に来たのですが、仕事があるためその日のうちに電車で帰路につきました。

つまり、この1週間は私と娘たちで3人の生活です。夕飯は自炊や交流会のほか、お惣菜お届けサービスを1回利用しました。

体験談で読んだ通りのあたたかさ

行ってみたい海鮮丼のお店に行ったり、まちの方が交流会を企画してくださったり…。その交流会で「あぁ!あの時すれ違った方は、娘の同級生のお父さんだ」と、会話が弾んで一緒に芝滑りにも行きましたね。

みなさん体験談で読んだ通りの、いや、それ以上にあたたかく、フレンドリーな方々ばかりです。

「ブドウは有漢のを買わなあかん」

ある日は、宿を運営しているNPO法人夢風車うかんの西垣さんがブドウ狩りに連れて行ってくださり、おいしいピオーネに子どもたちは大喜びでした。

長女は、留学後もスーパーでブドウを見ていると「ブドウは有漢のを買わなあかんで!」と言うほど。本当に甘くて大きなブドウでした。

「有漢東小学校に連れてきてくれてありがとう」

最後の登校日、放課後の芝滑りもたくさんのお友達とお母さんが来てくれました。娘たちがたった5日間とは思えないほどお友達と仲良くなっている姿を見て、胸に込み上げるものがありました。長女からも「有漢東小学校に留学に連れてきてくれてありがとう」と言葉で伝えてくれたんです。

私も、ワンオペで家事をこなしていると妻に対して改めて感謝の気持ちが高まり、思わず「お母さんにいつも感謝やなぁ」と言うと、「お父さんも頑張ってるで」と激励も。なんとも嬉しく、ホロリときますね。この留学は、家族が互いに感謝を伝え合える機会にもなりました。

「修学旅行で会えるといいね」

小学5年生の長女、来年は修学旅行が予定されています。なんと、いつもの小学校の行き先は岡山、有漢東小学校の修学旅行は京都なんです。「互いの行き先のどこかで会えるといいなぁ、会えるかもしれないね」そんな余韻を残したお別れは、寂しいけれど次に繋がるものになりました。

夢中で遊んだ芝滑り、「雪が積もるともっと滑って、もっと面白いよ」というみなさんの言葉に、家族で「また高梁市に遊びに行こう」と話しています。京都から車で3時間半・電車で2時間半、ほどよい距離はきっと再会を近づけてくれますね。

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