野菜収穫に鮎釣り、バーベキュー。孫のように可愛がってくれたホストのおかげで白浜町が第二の故郷に。

和歌山県 白浜町 日置保育園

5歳・3歳

1週間

こんにちは。私(母)は、娘(5歳)、息子(3歳)と一緒に、和歌山県白浜町の日置保育園で1週間の保育園留学をしてきました。

私のふるさとは海も山も川も近くにある愛媛県。子どもたちにも私の育ったような環境を体験してほしいと思い、保育園留学に参加することにしました。留学先は海の近くの園がいいなと思っていたので、コンシェルジュに相談することに。その中でも日置保育園はお散歩で海に行けるということに心惹かれ、ここに決めました。

白浜町へ訪れるのはこれがはじめて。だけど実際に来てみると瀬戸内海特有ののどかさや、みかんなど特産品の食べ物も愛媛と似ているところがあって、なんだか懐かしさを感じました。ただ海の綺麗さは想像以上に素晴らしかったですね。和歌山県にこんな素敵な海があるとは知りませんでした。

保育園のこと

登園初日は少し緊張している様子もありましたが、2人ともスムーズに入っていきました。私たちが来る直前にこの地域でお祭りがあったからか、園に獅子舞が来てくれて、本物の獅子舞に子どもたちはびっくり。本物は怖かったようですが、園が手作りしたダンボールの獅子舞をかぶって遊んで楽しかったようです。

息子は虫が大好きなので、園庭でトンボやバッタを捕まえようと走り回っていたと聞きました。クモや蝶々、バッタ、トンボ……1日でそんなに虫が見つかるんだと驚くくらいたくさんいて、捕まえた虫をペットボトルに入れて嬉しそうに持って帰ってきましたね。東京でもミミズやダンゴムシ、たまに蝶々を見つけたりしますが、一度にこんなにたくさん見つけることはそうそうありません。

園から歩いて5分ほどのところの海には、よくお散歩にも行っていました。海辺には波で削れて丸くなった石がたくさんあって、丸い石や貝を集めていました。保育園の帰りにもちょっと海に行くことができるし、海が身近にある素敵な環境だと感じましたね。娘はアドベンチャーワールドへ遠足にも行きました。

園ではお友だちから声をかけてくれて一緒に制作をしたり、追いかけっこをしたり、園庭ではツリーハウスで木登りをしていました。みんなで椅子取りゲームやだるまさんがころんだをして遊ぶことも。先生からは、みんなで遊んでいる時は本当に楽しそうな笑顔で、留学生ということを忘れそうなほど仲良くなっていたと聞きました。

娘にはとても仲良しのお友だちもできました。園でいろいろな活動もしていると思いますが、帰ってきて話すのはそのお友だちのことばかり。それほどに嬉しかったんだと思います。

子どもたちにとって、日置保育園園での生活は、まるでアミューズメントパークで遊んでいるような楽しさがあったと思います。毎日、とても生き生きとしていました。東京で通っている園は、個人の自主性を尊重していてみんなで一緒に行動することがあまりないんです。運動会や遠足もありませんし、椅子取りゲームなどをしている姿をみたことがありません。私としても、子どもたちに集団行動を一度は経験させてあげたいなと思っていましたので、遠足やみんなでゲームをしたりできたことはとても良かったですね。子どもたちにとっても、やること一つ一つが新鮮でいい経験になったと感じています。

園の先生方はとてもアットホームな方ばかりで、とてもよくしていただきました。最終日には、素敵なプレゼントが!園で撮った写真を、貝や石で飾りつけしたボードにまとめたものをいただいて、子どもたちよりも私が泣いてしまいました。娘は最後にお友だち一人ひとりを抱きしめてさよならをしていて、その姿に私はまたも大号泣。広い園庭を横切って外に出るまで、振り返りながらお友だちに何度もバイバイと手を振っていました。

宿のこと

滞在した「ゲストハウス日置川荘」は、とても広くて綺麗で古き良き日本のおうち。子どもたちは畳に敷いてある布団に喜んで、飛び乗って遊んでいたら娘がそこからずり落ちたりと、さっそくわんぱくしていましたね。宿で仕事をしていたのですが、リモートワークも何の問題もありません。

ここの宿の素晴らしいところは、何と言ってもホストの川井さん!川井さんご夫婦には、本当に本当に良くしていただきました。私たちの滞在時期は夏から秋への変わり目で長袖をほとんど持ってきていなかったのですが、ちょうど到着した日に突然寒くなって。「どうしよう……」とポツリと呟くと、川井さんが「車で20分くらいのところに服屋さんがあるから連れて行くよ」と連れて行ってくれたんです。毎日、何か足りないものはないか、不便なことはないかと気にかけてくださいました。

子どもたちのことも、「もう可愛くてしょうがない」と実の孫のように可愛がってくださり、とても嬉しかったですね。子どもたちも川井さんのことが大好き。息子は、いつも川井さんの手を握って畑や川に連れて行ってもらっていました。今では本当のおじいちゃんのようです。

暮らしのこと

ゲストハウス日置川荘ではアクティビティも体験できます。私たちは、野菜収穫、芋掘り、鮎釣り、バーベキューとほとんど毎日アクティビティに参加しました。バーベキュー以外は全てはじめての経験です。

鮎釣りはちくわですることを知ってびっくりしました。寒くなってしまったこともあって残念ながら鮎は釣れませんでしたが、絶対にリベンジしようと今から来年を楽しみにしています。芋掘りは、川井さんがあらかじめ子どもたちが掘りやすいようにしてくださっていて、「ほら、これ取れるよ」と子どもたちにさせてくれました。たくさん採れたさつまいもに、子どもたちはとても誇らしげ。段ボールいっぱいにさつまいもを詰めて持たせてくださいました。

バーベキューはせっかくなので川井さんも一緒にしませんかと誘いましたが、遠慮されてしまいました。とても紳士的で距離感をわきまえている方なので、一歩引いてくださったんだと思います。もし滞在される方で干渉されすぎるのは苦手という方でも、きっとちょうどいいバランスをとってくださるのではないかなと感じました。

宿での時間が充実していたので観光はあまりしていませんが、平日には道の駅に行ってランチに海鮮丼を食べたり、少し遠出をして温泉にも入りました。温泉はいくつかあるので、保育園帰りにもみんなで行きましたね。休日にはアドベンチャーワールドへも遊びに行きました。

生き方すらも考え直すきっかけとなった

白浜町という全く知らない土地ではじめての保育園に行くことになっても、子どもたちは自分たちの力で楽しく過ごしていて、成長を感じました。この経験が、子どもたちにとって「自分もできるんだ」という自信につながっていたらいいなと思います。

東京に帰ってからも、子どもたちはずっと「白浜に戻りたい、白浜に行きたい」と言っています。息子は自然豊かな園での環境でまた遊びたい、娘は仲良しになったお友だちにまた会いたいと、それぞれに白浜町への思いがあるようです。

娘は年長なのでだんだんしっかりしてきましたが、子どもですのでどうしても記憶はすぐに薄れてしまいます。それを自分でもわかっているようで「みんなのこと忘れたくない」と言っていて。娘は日置保育園にまだつたない字で書いた手紙を送りました。それほどに日置保育園での時間は大切なものになったようです。

白浜町にいる間は、毎日保育園の送迎で山道を10分ほど車で走りました。運転している時間は、仕事からも子どもからもちょっと離れた1人だけの時間です。人混みではなく、のどかな自然の中で1人でぼーっとできる時間があったことで、これからの人生についても考え直すきっかけになりました。

日置で過ごしている時の子どもたちは、本当にのびのびと過ごしているんです。東京では、多くの人が子どもが小さいうちから受験や習い事について考えています。私も子どもの習い事などで頭を悩ませていたのですが、日置にいると受験や勉強のことよりも「どう豊かに生きられるのか」に真剣に向き合うべきでないかと思うようになりました。

あまりにも心穏やかな日々を過ごせたので、留学前には全く考えていなかった移住も、夫に打診するほど真剣にいいなと思うようになりました。ここでの留学生活は、自分の生き方すらも考えさせられるような衝撃的な体験となりました。できることなら、もう一度この園に保育園留学をしに戻ってきたいです!

保育園留学を迷っている方は、ぜひ行ってみることをおすすめします。白浜町は都会にいる人たちには癒しになりますし、子どもたちがのびのびと過ごせる環境があります。それに滞在するゲストハウスのホストの川井さんも、子どもたちを孫のように可愛がってくださいます。ここで過ごせば、きっとみなさんも第二のふるさとのように感じられるのではないでしょうか。

取材・執筆 田中亜由美

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