地域の方々や、子どもたちとの交流を通して、息子の新しい一面を見ることができました。

新潟県 佐渡市 沢根保育園

5歳

2週間

こんにちは。私たちは普段、神奈川県横浜市で暮らしています。2023年の8月末から9月にかけて、母と息子の2人で新潟県の佐渡に保育園留学をしてきました。

保育園留学については、以前テレビで見たことがあったので知っていたのですが、通っている保育園が、保育園留学と「姉妹園制度」を結んだというお知らせを見て興味を持ち、さらに息子が興味を持っている「佐渡」での留学の募集があったので、オンライン説明会に参加しました。

息子が佐渡出身のYoutuberさんの影響で佐渡に憧れを抱いていたことが決め手となり、LINEコンシェルジュ※に予約までの流れなどを個別で相談し、申し込みの手続きを進めました。

(※保育園留学選びをサポートするコンシェルジュサービス)

そんな偶然が重なったことがきっかけで参加した佐渡への留学でしたが、地元の方とのあたたかな交流や佐渡の文化体験、そして新たな環境下で子どもが五感を使って実際に見て、触れて、吸収している姿から親も学ぶことが多く、旅行とは違う「未就学の今だからできる」プライスレスな経験がたくさん詰まった2週間でした。

保育園のこと

 佐渡に出発する前から横浜の園のお友だちや先生にも「佐渡はここだよー!」とアピールしていた息子。元々息子は社交的なタイプで且つ、佐渡に行きたいという自分の意思もあったので、新しい園に通う不安はありませんでした。事前の留学先保育園とのオンライン面談に息子も同席し、「サドマイマイいる?」「(園に)おもちゃは何がある?」など質問をしており、その質問に対しても先生は優しくお答えくださいました。

不安というと、いつもと違う園への持ち物や生活環境など、実際に行ってみないとわからない部分もあったので、事前の面談で先生に相談した上で準備をしました。

 留学先保育園の登園初日から息子は元気よく登園していきました。佐渡の園はいま通っている園と児童数は同じくらいですが、敷地が10倍くらいあるのではと思うほど、とにかく広く、屋内にも広い体育館があるので思いっきり体を動かすことができます。園内でも広々した環境でのびのび過ごすことができ、それだけで息子は嬉しそうでした。

園の方針はこどもが主体。自由にやりたいことができ、そこに先生方が寄り添ってくれる余裕のある保育環境でした。「好きなときに好きなもの作れるんだ!」と息子が言っていたことが印象的です。子どもが行きたいと言えば田んぼに繰り出したり自然とふれあう時間もあります。友だちと一緒に虫とりや泥遊びを楽しむうちに、虫が得意ではなかった息子も触ってみようとしたり、挑戦できるようになっていきました。

また、保育園での生活の様子は先生が連絡帳アプリを通じて写真つきで細かに知らせてくださったので安心できました。教育面でも佐渡の園では座学では学ぶことができないことを教える工夫がたくさんあったように思います。例えばダンボールでできたお家を子どもたちで改良していく取り組みがあったのですが、週ごとに振り返りをしながらアイデアを出して計画的に作り上げて行きます。子どもが楽しみながら自発的に考え学べる仕組みだなと感心させられました。

宿泊施設のこと

宿泊先は「かじまち住宅」という7Kの一軒家。キッチンには調理器具が揃っていたり、布団が用意されていたり、暮らすには十分な設備が揃っていました。仕事も、宿泊先では普段と同じペースでリモートワークを行いました。ネット環境やデスクも快適で不便に感じることはありませんでしたが、強いて言えばモニターがあると嬉しかったですね。

かじまち住宅周辺は徒歩圏内にスーパーやドラッグストア、飲食店が多くあり、生活には便利なエリアです。食事は佐渡ならではのお刺身や息子が食べたがっていたご当地品を買って食べたり、ご近所にファミリーレストランもあったのでよくお世話になりました。

宿泊先のすぐそばに海があり、そこも普段の環境とは違って新鮮でした。ただ、仕事があったため、海が日常にある環境を楽しむ時間があまりなかったのは心残りです。

なによりありがたかったことは、近所にお住まいのご夫婦が私たちの佐渡の生活を沢山サポートしてくださって、滞在初日からお昼ごはんや果物を持ってきてくれたり、佐渡について色々な話を教えてくれたり、トキを見に連れて行ってくれたりと、本当の孫のようにかわいがってくださいました。息子もすっかり懐いて、こちらのご夫婦との出会いで留学がより印象深いものになったと思います。

暮らしのこと

佐渡での生活には車は必須なのですが、車があるとスーパーやレストランなどが近くにあるので困ることはありません。人も温かい方が多いので、気にかけて声をかけたりしてくれますし、園以外でも友だちができました。地域の子どもたちに混ざって遊ぶようになるほど、コミュニティーに馴染めるとは驚きでした。我が子はもしかしたら都会よりも田舎が向いているのかな?と思うほどでしたね。

留学期間中の土日には息子が大好きな佐渡のスポットを巡りました。たらい舟を漕がしてもらったり、佐渡金山へ行ったりしました。金山がとても寒かったり、知識としては知っていたことも体感するとまた違った発見が出てきます。昔ここで金をとって、お金にするために運んでいたという歴史的なことについても話をしたり、そんな話ができるようになっている年齢なんだと親としても気づきがありました。子どもの興味から発展して多くを学ぶという、旅行では得られない経験が出来たと思います。

地域の人とのつながりから家族のような温かさを感じられる経験ができた

都心のマンション生活ではどことなくみんな忙しそうで、ゆっくりお話したりする機会が意外とないですよね。佐渡では地域の方が関心をもって関わってくれるので、自分から溶け込むことができました。その姿は親から見ても逞しかったですし、どこでもやっていける力を身につけているなと感じました。地域の人との関わりの中で子育てをしてみたいと考える方やのびのびとした保育を求められている方には佐渡の保育園留学はとってもおすすめです。

 息子は2週間では物足りなかったようで、また必ず沢根保育園に行きたいと話してくれます。通っている横浜の園でも少しずつ佐渡であったことを友だちに話しているようです。勤務先や両親との距離が近いことなどを理由に横浜に住んでいますが、リモートワークで働けるようになったら住む場所も選ぶことができるなと考えるきっかけになりました。息子の暮らしを考えたり、自分にも第二の故郷のような温かい場所ができたりと本当に貴重な経験ができたなと思っています。会社の人や保育園のお友だちにもお薦めしていますし、自分もまた佐渡に行きたいなと思う、本当にプライスレスな経験になりました。ありがとうございました。

留学先保育園:沢根保育園 藤堂園長先生より

 保育所という場所で子ども達により豊かな経験をしてもらいたいと考える中で、子ども同士での体験の幅を拡げたいなと思うようになりました。他の環境で過ごした子ども達との交流が在園児にとっても違った視点・感性を育むことに繋がることに期待して、保育園留学に取り組みました。実際、異文化交流とも言える新鮮な刺激があったと感じています。食事や、言語、遊びなど、それぞれ小さな違いですが、遊びや生活習慣に変化が起こっていて、今後受け入れを続けていくことで、子ども達の体験はさらに豊かになるのではないかと考えています。職員も保育園留学児童の受け入れに不安を持っている様子はなく、思った以上に子ども同士が打ち解けて、自然に遊んでいる姿に驚いていました。

「〇〇くんと遊んだことで遊びの幅が広がった」など、留学児童との交流の影響も感じているようです。保育園留学は、自然の中で思いっきり外遊びをしたい、子ども達にできるだけ自由に自分たちのやりたい事をたっぷりできる時間をとって欲しいというご家庭におすすめです。

取材・執筆:中江 まい

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