川遊びに投網体験、トトロの森での森遊び。大多喜町で見つけたこどもの好奇心

千葉県大多喜町 大多喜町立つぐみの森保育園

5歳

1週間

私たちは兵庫県に住む家族です。今回、年長の娘と一緒に、千葉県大多喜町の「つぐみの森保育園」で2度目となる保育園留学を体験しました。

参加のきっかけ

保育園留学を知ったきっかけは、弟夫婦が姪と一緒に利用していたことでした。初めて知ったときは、「親子で貴重な経験ができる素敵なサービスだな」と感じました。

一方で、娘には人見知りや場所見知りがあり、「初めての場所で、家族以外の人と過ごすこと」が、我が家にとって大きな一歩でした。

年少の夏から何度も誘い続け、年長の夏にようやく「行く!」と言ってくれました。年中までは、知らない場所で親と離れることへの不安が大きかったようですが、年長になり、「楽しそう!」という気持ちが少しずつ強くなったのだと思います。娘自身が「行きたい!」と思えたことが、今回の参加を決めるきっかけになりました。

留学先は、自然が豊かで川遊びができること、小規模園であることを理由に選びました。「人数が少ない方が緊張しないと思う」という娘の希望もあり、相談しながら決めました。また、この機会がなければ訪れることのなかった場所であること、飛行機が苦手な家族がいたため陸路で行けることも決め手でした。

今回はお盆休みを利用して、夫も週の前半は一緒に滞在。兵庫県から愛知県、静岡県を経由し、家族旅行を楽しみながら車で3日かけて向かいました。水曜日に夫が先に帰り、後半は私と娘の二人で過ごしました。

初日の様子

登園初日は、先生たちが優しく出迎えてくださいました。最初の10分ほどはモジモジしていた娘ですが、部屋に入るとあっという間にお友達と楽しく過ごせたようです。

お迎えの際には、先生から「今日初めて来た子とは思えない!すっかり馴染んでいました〜!」と声をかけていただき、ほっとしました。

宿に帰ってからは、「自分の名前と似たお友達がいて、すぐ一緒にリカちゃん遊びができた!」と、園での出来事をたくさん話してくれました。

「1人ずつタライに乗せてくれて、バシャンバシャンと揺らしてくれた!」「給食のカレーがおいしくておかわりした!」「先生が育てたオクラで料理も作ってくれたの!」と、聞いているこちらまで楽しくなるような話ばかり。

おやつのかき氷は、いちごとメロンを混ぜてもよく、練乳もかけられたそうです。「それもおかわりした!」と嬉しそうに教えてくれました。園の裏にある「トトロの森」への散歩も印象に残ったようで、初日からたくさんの思い出ができました。

園のこと

つぐみの森保育園では、飼っている蚕を観察したり、お天気に恵まれた日は外遊びを中心に過ごしていたそうです。プール遊びでは水の流れる滑り台や水中の宝石探し、泥遊びでは泥滑りや泥の掛け合いを楽しみました。トトロの森での森遊びや生き物探し、園庭での玉入れ、かけっこ、虫探し、縄跳びなど、さまざまな遊びを経験したようです。自宅から連れて行ったクワガタを森に帰すこともできました。

なかでも印象的だったのは、川遊びと投網体験です。園からバスで10分ほどの渓流で、地元の投網名人の方が網を投げてくださり、こどもたちは川遊びをしながら鮎を捕まえました。娘も鮎や蝉を捕まえたり、先生と手を繋いで岩場の急流を滑り降りたりしたそうです。

獲った鮎は園に戻ってから先生と一緒に捌き、塩焼きや唐揚げにして給食と一緒にいただきました。鮎の捌き方や、魚の内臓がなぜ苦いのかも教わったようで、帰宅後には熱心に説明してくれました。自然の中で遊ぶだけでなく、生き物を知り、食べるところまで体験できたことは、娘にとって印象深い学びになったのだと思います。

先生方は、日々の遊びも行事も全力投球。ご自身が育てた野菜を給食に使ってくださったり、縄跳びを飛べたら鹿の角で作ったペンダントがもらえたりと、こどもたちが楽しめる工夫が随所にありました。お友達もとても優しく、女の子たちは初日から娘と仲良く接してくれました。男の子たちは、娘が来ると知って紙の剣を作り、背中にさして歩いていたそうです(笑)。その話を園長先生から伺い、娘が大切に迎えてもらえたことを嬉しく思いました。

毎日の降園時には、先生方がその日の様子を口頭で詳しく教えてくださいました。たくさん褒めてくださり、笑い話も交えながら伝えてくださるので、娘を迎えに行くたびに、園での時間が身近に感じられました。娘から聞く話と先生方から伺う話を合わせることも、滞在中の楽しみのひとつでした。

最終日には、すっかり慣れた様子で登園。この日はお誕生日会や竹林での遊びがあり、娘は「お友達とやりたかったことが全部できたスペシャルな日!」と話していました。

お迎えに行くと、娘は思い出の詰まった箱を自慢げに見せてくれました。中には、お友達と集めた蝉の抜け殻や一緒に作った折り紙、お友達がくれた綺麗な石のペンダントなどが入っていました。最後は娘からクラスのお友達にお礼のカードを渡し、園からは「つぐみの森の仲間になった賞状」と、クラスみんなと撮った写真プレート、1週間の様子を収めた写真データ(CD4枚分!)をいただきました。

また、大多喜町職員の方や前任の園長先生から保育園留学を導入した経緯などのお話を伺い、地元のお菓子やハーブティーも頂戴しました。地域の皆さんの温かさを感じる時間でした。

園長先生からは、「留学生の受け入れは、在園するこどもたちにとっても良い刺激になりました。たった1週間でこんなに寂しい気持ちになるとは思いませんでした。この出会いと別れから、大人もこどもも学ぶことがたくさんあります」と言っていただきました。

担任の先生からも「次は秋に来るねと言っていたので、待ってます!」と声をかけていただき、娘はすっかり、つぐみの森にまた来る気満々のようでした。たった1週間の滞在でしたが、娘にとっても、私たち家族にとっても、忘れられない出会いになりました。

宿のこと

滞在先は、広く明るく綺麗なお部屋と、広い庭が魅力のお宿でした。タオルやシーツの交換、ゴミ出しもスムーズで、スタッフの皆さんも親切。とにかく居心地が良く、「プライベートでもまた来たい」と思えるお宿でした。

「田園の間」は一棟貸しで独立しているため、部屋にいる間は周囲を気にせず、家族でゆったり過ごせます。宿の庭では娘がハンモックを気に入り、毎日揺られていました。

一方で、必要なときは玄関から10歩ほどのフロントにすぐ相談できる安心感もありました。お宿の食事を利用した際には、メニューやワインについても楽しく教えていただきました。

食事は、朝食以外はお宿の料理や外食、近隣のお店で調達したものを宿で食べるスタイルでした。夕食は「ローブン」さんのディナーを2日間利用。お料理はすべてお部屋に運んでくださり、食器の返却は翌日なので、親子で気兼ねなく美味しくいただけました。名物のロールキャベツをはじめ、湯葉や野菜、ドライフルーツ、チーズなど、地元の食材を使った料理とワインも楽しめます。朝食でいただいた干物の「骨湯」で作る出汁茶漬けも、特に印象に残っています。

洗濯は、宿の洗濯機と乾燥機を借りることもできますが、我が家は車で数分のスーパーに併設されたコインランドリーを利用しました。乾燥まで1時間ほどで仕上がるため、買い物をしている間に済ませられて便利でした。期間中は毎日水着を使ったので、2枚を持参してローテーションしながら対応しました。

本格的な調理はしませんでしたが、基本的な調理器具や家電は揃っていました。客室は広く明るく静かで、部屋専用のWi-Fiや大きなテーブルと椅子もあります。今回は休暇を取っていたため仕事はしませんでしたが、もし仕事があっても快適にできたのではないかと思います。

地域のこと

降園後は、宿から車で20分ほどの「むつざわ温泉つどいの湯」へ行くのが楽しみでした。露天風呂に浸かりながら娘の園での話を聞き、夕食も済ませて帰れば、あとは歯を磨いて眠るだけ。テレビのない部屋で、虫の音を聞きながら家族で一日を振り返る時間も、心地よいひとときでした。

周りにたくさんいるカエルにも大喜び。近くのスーパー「オリブ」には食料品や日用品が揃い、滞在中の買い物にも便利でした。

滞在中に訪れたお店や、気になったお店もあわせて紹介します。

おすすめのお店

ローブン
店名の由来にもなっているロールキャベツは、ぜひ一度味わっていただきたい一品。湯葉や野菜、ドライフルーツ、チーズなど、地元の食材を使った料理と、それに合うワインも楽しめます。朝食でいただいた干物の「骨湯」で作る出汁茶漬けも、特に印象に残っています。

漁師めし はまべ
富津市にある定食屋さん。宿から車で1時間ほど。お刺身とアジフライが楽しめる「はまべ定食」がおすすめです。

黒揚羽森住
大網白里市にある古民家ヌードル。宿から車で1時間ほど。お洒落な雰囲気の中で、お茶も楽しめるラーメン屋さんです。

とんかつ亭有家
宿から車で数分のところにあるお店。今回はタイミングが合わず訪問できませんでしたが、いつか行ってみたいお店です。

御菓子司ふくだや
宿の向かいにある和菓子屋さん。どら焼きなどの日持ちのするお菓子を郵送してもらい、お土産にしました。

さいごに

我が家はこの夏、毎週のように留学生を受け入れているベテランの保育園と、我が子が留学第一号となったつぐみの森保育園の2か所でお世話になりました。

ベテランの保育園には、これまで多くのこどもたちを受け入れてきた実績やノウハウがありました。一方、つぐみの森保育園では、地域と園が一体となって留学生を迎えてくださる温かさや、手探りだからこそのきめ細やかな対応を感じました。

それぞれに異なる魅力があり、どちらもとても素敵な留学先でした。娘自身も、先生方やお友達との出会いを通して、知らない場所でも「楽しい!」と思える経験ができたのではないかと思います。

自分たちの後にも、たくさんのご家族が続いていってほしいと感じています。全国どの留学先を訪れても、保育園の皆さんの愛情やお友達の優しさ、その地域ならではの魅力、そして我が子の成長を感じられる、かけがえのない経験になるのではないかと思います。

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