海の音、土のにおい。2歳の息子と五感で楽しんだ宮津市保育園留学

京都府宮津市 亀ヶ丘保育園

2歳

1週間

私たちは、東京で暮らす家族です。息子にとって初めてとなる保育園留学で、京都府宮津市を訪れました。

参加のきっかけ

保育園留学を知ったとき、自分たちの知らない遊びや、自然に囲まれた生活に憧れを感じ、「いつかこどもにも体験させてあげたい」と思いました。ただ、息子はまだ2歳。「この年齢でどこまで楽しめるかな」と、2歳から受け入れている園を探しながら、申し込みを決めるまでに5ヶ月ほど時間をかけました。

それでも今回行くことを決めたのは、暑くなりすぎる前に、普段とは違う環境で思いきり遊ばせてあげたいと思ったからです。

留学先に宮津市を選んだのは、まだ海を見たことがない息子に、海のある暮らしを経験させてあげたかったから。私自身も天橋立を見てみたかったことに加え、車がなくても徒歩で生活できることも決め手になりました。

夫は途中から合流し、3日間休暇をとって参加。仕事をしながらの滞在だったので、どこまで"留学らしい時間"が過ごせるかな、2歳の息子は新しい環境をどう感じるかな。そんな気持ち半分、期待半分での出発でした。

新しい友達をつくったり、広い園庭を走り回ったり、どろんこ遊びをしたり――普段はなかなかできない経験をさせてあげられることへの期待を胸に、宮津市へ向かいました。

初日のこと

土曜日の夕方、品川から新幹線で京都へ。京都から特急はしだてに乗り、宮津市へ向かいました。

登園初日までに、息子には「いつもと違う保育園に行くよ」と伝えていましたが、まだあまり理解はできていなかったようです。

保育園まで歩いている途中、「どこいくの?」と不思議そうな息子。門の前の階段までは元気に登っていたのですが、私と離れるとわかった瞬間、ぽろりと涙が。

担任の先生と一緒に園の中へ入っていく、2歳の小さな背中。私の知らない場所で過ごす初めての一日を、どんな気持ちでいるんだろうと考えながら過ごしました。

ところがお迎えに行くと、「外に出たらすぐ泣き止んで、お兄さんたちと遊んでいましたよ」と先生。門の前の涙が、もう遠い話のようでした。

初日は少し様子を見ていたようですが、2日目からは、お兄さんたちの泥んこ遊びに自分から参加したり、おままごとをしたりするように。

初日の朝の姿からは想像できなかったので、「ちゃんと馴染んでいっているんだ」と、とても嬉しくなりました。

保育園のこと

園では、室内でも外でもさまざまな遊びを経験させてもらいました。

お迎えに行ったときには、おままごとキッチンのシンクを掃除していたり、電車で遊んでいたり。野菜スタンプなども、在園児さんに混ぜてもらって遊んでいたそうです。

特に印象に残っているのは、やっぱり外遊びです。

2日目からはお兄さんたちの泥んこ遊びに自分から参加したり、おままごとをしたりして遊んでいた息子。最終日には、2歳児クラスのみんなと散歩紐を掴んで公園にも散歩に行けたようです。

また、1週間の登園中には腹話術の講演会やフルートの演奏会もあり、いろんな行事があった印象です。

園での様子は、毎日連絡帳でたくさんのメッセージをいただきました。画像も差し込んでいただいて、1日の様子がよくわかり、とても嬉しかったです。

最終日には、1週間の写真をコラージュしていただきました。たった1週間でも表情の変化がわかる写真でした。本当に良い思い出になりました。

そして、最終日の朝には、息子も「今日が最後」ということを理解していたようです。

最後に先生方へ挨拶に行くと、私にぎゅっとしがみついて、小さな声で「さみしい…」という息子。彼が「寂しい」という気持ちを言葉にしたのは、このときが初めてでした。

初日の朝、泣きながら私と離れた息子が、最終日には先生やお友達との別れを寂しがっている。その変化が、1週間の時間の大きさを感じさせてくれました。

宿でのこと

滞在先は一棟貸し宿の「moku杢」にお世話になりました。

2階にはこども部屋があり、息子にとっては「はじめてのこども部屋」。すごく興奮して楽しんでいました。宿自体もすごく清潔感があり、とても快適に過ごすことができました。

宿の方はチェックインのときだけではなく、こまめに気にかけてくださり、安心感がありました。月曜日には一緒にランチをさせていただき、1週間のスケジュールについて相談することもできました。

簡単な調理もしましたが、調理器具がすべて準備されていて、こども用食器まであったので、何も不便しませんでした。

仕事については、毎日仕事をしていましたが、宿の環境がよく、毎日快適に仕事ができました。クロスワークセンターも利用させていただき、気分を変えることもできてよかったです。

地域のこと

滞在中は、宮津の街を歩いたり、電車に乗ったり、地元のお店を訪れたりしながら、観光だけではなく、暮らすような感覚で地域を楽しみました。

買い物は大型スーパー「ミップル」に2回ほど。そのほか、「京街道グルメ館」にも何度か足を運びました。食事は8割ほど外食。宮津ならではの味を楽しめるお店も多く、どのお店もそれぞれ違った魅力がありました。滞在中に訪れたおすすめのお店は、最後にまとめてご紹介します!

また、道ですれ違う方々が自然に挨拶をしてくれたり、飲食店でも話しかけていただいたりと、地域の方との交流も印象に残っています。普段は店員さんとあまり話さない私も、「せっかくだから地域の人と関わりたい」と思い、今回は積極的に話しかけてみました。

週末には丹鉄に乗って由良川橋梁へ。田んぼ道を歩きながら、田舎らしい風景を満喫しました。田んぼ道を走っている息子の姿も、普段とは違う新鮮な光景でした。

土曜日にはバスで天橋立ビューランドへ。どんどん上がっていくモノレールが楽しそうでした。「股のぞき」はまた今度。大きくなったら一緒にチャレンジします。

地域ならではの体験では、「おのののうえん」さんでズッキーニの収穫体験をしました。こどもでも楽しめるよう工夫してくださり、息子も大喜び。収穫したときの第一声が「お土のにおいがする〜」だったのも印象的でした。東京に戻ってからも、スーパーでズッキーニを見ると「ズッキーニ取ったね」と教えてくれます。

また、登園前の朝6時過ぎには栗田漁港の浜売りを見学。次々と水揚げされる、今まで見たことのない大きな魚に息子も興味津々でした。

海や田んぼ、漁港、地元のお店など、普段の生活ではなかなか出会えないものに触れながら、親子で宮津の暮らしを楽しむことができました。

さいごに

今回の滞在で一番印象に残っているのは、息子が初めて綺麗な海を見たときのことです。

海を見ながら、「海の音がする〜」と耳をすましていました。

初めて見る海を、ただ「きれい」と見るだけではなく、音を感じている。その姿がすごく印象的でした。

そして、東京に戻ってからも驚くことがありました。

「東京と京都、どっちが好き?」と聞いたら、「きょうと、きょうと、きょうと」と即答。

これまで東京に住んでいるなんて、改めて伝えたことはありませんでした。でも、保育園の先生によると、初日くらいに「さく、東京からきたんだよ」と話していたそうです。

2歳でも、ちゃんと自分がどこから来たのか、どこにいるのかを感じ取っていたんだと思うと驚きました。

そして、東京に戻って1ヶ月たった今でも、息子は「明日みやづいく〜!」と言っています。

「あい先生と、おおえ先生に会いたい」とも話します。

行く前は「2歳はまだ早いかな」と思っていました。でも、2歳なりにいろんなことを感じてくれて、決しては早くはありませんでした。

こどもは、親が思っている以上にいろんなことを感じ、受け止めているのだと思います。

宮津はカニも有名なので、次はカニ漁が解禁する11月以降にもまた行ってみたいです。

滞在中に訪れたおすすめのお店

  • 絵梨奈:宮津のソウルフード・カレー焼きそば。息子もピリ辛のカレーを喜んで食べていました。こども用の椅子も用意してくれ、ほぼ全てのメニューがテイクアウトにも対応してくれるなど、とても親切なお店でした。

  • うどん処大門:うどんがとても美味しく、地元の方にもおすすめしてもらったお店。こどもサイズのうどんがあり、座敷でゆっくり楽しめました。

  • 富田屋:ランチどきは少し並びましたが、お刺身定食が美味しかったです。

  • ちしや:古民家のすてきな雰囲気の中で、地元の食材を使った健康ランチを楽しめます。

  • SANGATSUMIKKA:パン屋さん。滞在中に何度か足を運ぶほど気に入りました。

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