川下りに虫取り、ノコギリで木工作も 山県市で過ごした姉弟の保育園・小学生留学 

岐阜県山県市 富波保育園

4歳、小学1年生

1週間

私たちは、都内在住の4人家族です。今年小学生になった娘と4歳の息子と2025年8月岐阜県 山県市で1週間の保育園留学に参加しました。

幼稚園・小学校ともに40日以上の長い夏休み。子どもたちにどんな時間を過ごさせようかと考えていたときに、「保育園留学」を知りました。
子どもたちが夏休みを思いきり満喫しながら、親も日常に近い形で仕事を続けられる環境がある——その仕組みはとても魅力的に感じました。

「せっかくの休暇、少しでも特別な体験をさせてあげたい」そんな思いから、家族で留学先を探し始めました。

地域を選び、決断するまでに約3か月。最終的に山県市を選んだのは、長女が「MIYAMAいく」のプログラム内容に強く興味を持ったことがきっかけでした。

さらに、名古屋からアクセスしやすく、車の運転があまり得意でない私でも送り迎えがしやすい環境だったことも決め手となり、山県市 美山への留学を決意しました。

山県市までは、新幹線で名古屋駅まで向かい、名古屋駅からはレンタカーを借りて現地まで車で向かいました。

保育園と小学生留学での様子

園での様子

初日は緊張のあまり、母と離れるときに少し泣いてしまった長男。
先生に抱っこされて別れましたが、すぐに落ち着き、おもちゃ遊びやサッカー、工作、虫取りに夢中に。
帰宅時には「まだ帰りたくない!」と、早くも楽しんでいる様子が見られました。

室内では木でクワガタムシや弓矢、鉄砲を作ったり、お絵描きも楽しみました。
外遊びでは、初日はFC岐阜のサッカー選手の皆さんによるサッカー教室が開催され、サッカーが好きな長男はとても楽しく参加したようです。シュートを決めて多くの先生方に褒めてもらえたことが嬉しかったようで、翌日も「ユニフォームで登園したい!」と張り切って出かけました。
園庭のプールで水を掛け合ったり、水鉄砲で遊んだりするうちに、お友達ともすぐに打ち解けていきました。

1日の様子は、降園時に担任や園長先生から口頭で報告してもらえたので安心して子どもを預けることができました。

3日目には保育園そばの武儀川で水遊び。サワガニを捕まえたり、ライフジャケットを着て川の流れに身を任せたりと、大自然の中で思いっきり体を動かしました。
園庭の虫も普段より大きく、カブトムシが飛んでくると目を輝かせていました。

最終日には、初日とは打って変わって「おはようございます!」と大きな声で笑顔で登園。給食も完食し、数日かけて作った木工作も完成させ、最後まで元気いっぱいに過ごしました。

お別れの際には、先生方からラミネート加工された思い出の写真をいただいたり、クラスメイトからは、お手紙をもらったりして大満足の体験になったようです。


サマープログラムでの様子

初日は親同伴のイベントからスタート。少し人見知りしていた長女も、2〜3日目にはスタッフや自然の雰囲気にすっかり慣れ、のびのびと過ごせるようになりました。
朝から帰宅後まで、同じコテージに滞在する子どもたちと野原で遊び、自然と仲を深めていく姿が印象的でした。

室内では、森や川で拾った木の実や石を宝箱に詰めたり、伐倒した杉の木を使ってボールペンやバードコールを作ったりと、手を動かす活動が盛りだくさん。
お寺での点茶体験もあり、五感を使って地域の文化に触れる時間を楽しみました。

外遊びのメインは川遊び。初日はくるぶしや膝までの浅瀬でそっと足をつけるところから始まり、最終日には2mほどの深さのある川へ大岩から飛び込むまでに。
ライフジャケットを着て清流を下ったり、岩を登ったり、生き物や石を観察したりと、日ごとに挑戦の幅が広がっていきました。

森では獣道を進みながら野生動物の痕跡や頭骨を観察し、伐倒体験や木工クラフトも体験。
美山農園では、きゅうりなどの野菜を自分の手で収穫し、その場で味わう“採れたて”の美味しさにも感動していました。

毎日、「MIYAMAいく」からはLINEで写真付きの活動報告が届き、離れていても安心して見守ることができました。
最終日には、初日は緊張していた娘も誰とでも分け隔てなく話せるようになり、プログラムの終わりを惜しみながら「次はいつみんなに会えるかな」と話していました。

帰り道では、フォトアルバムを肌身離さず抱えて眺め、翌日迎えた7歳の誕生日には、前夜に仲間たちに祝ってもらったことを何度も嬉しそうに語っていました。
美山の自然に毎日触れたことで、最初は少し不安げだった彼女も、自分の気持ちをまっすぐ表現できるように。
最終日、川上りの先頭に立ち、滑ってもすぐに立ち上がる姿には、確かな成長を感じました。

宿のこと

滞在中は、保育園から車で15分ほどの場所にある小学生留学限定の宿「グリーンプラザみやまコテージ」に宿泊しました。
家電や家具がひと通り揃っており、快適に過ごせる環境でした。調理器具や食器も一通り完備されており、さらに食器乾燥機もあったので、料理や片付けもスムーズ。
キッチンペーパーやティッシュは備え付けがなかったため、持参しておいて正解でした。

周辺には、同じプログラムに参加しているご家族も多く、帰宅後も自然と子どもたちが集まって遊ぶ姿が見られました。
宿の方から、滞在中に近くのキャンプサイトで夏祭りが開催されると聞き、家族で訪れることに。盆踊りや屋台を楽しみ、子どもたちにとって忘れられない思い出のひとつになりました。

食事は基本的に自炊スタイル。到着初日に直売所で購入した地元の新鮮な野菜やお米、調味料を使って食卓を囲みました。
コテージ併設のBBQスペースでは、鮎や飛騨牛を焼いてアウトドア気分を満喫。長女が収穫体験で採ったオクラやきゅうりをサラダに使うなど、「食べる」ことも体験の延長として楽しみました。

仕事面では、夫婦ともにリモートワークだったため、コテージや研修室を活用して勤務。
Wi-Fi環境には少し苦労しましたが、自然の中で過ごす静かな時間が仕事にも良いリズムをもたらしてくれました。
ビデオ通話が多い方や通信環境が気になる方は、ポケットWi-Fiなどを持参すると安心です。

暮らしのこと

週末には少し足を伸ばして長良川へ。鵜飼ミュージアムを見学したり、川沿いで開かれた夏祭りに参加したりと、地域ならではの文化や賑わいを楽しみました。
その中で、地元の方々とも自然に言葉を交わす機会があり、新聞に掲載された息子の記事をきっかけに声をかけていただくなど、温かい交流の場面も多くありました。

また、コテージから車で15分ほどの場所にあるジビエ料理店「かたつむり」にも足を運びました。熊のしゃぶしゃぶ、猪のスペアリブ、きのこ鍋など、どの料理も絶品で、大人も子どもも大満足。

お店の隣には解体場があり、ちょうど猪の解体作業が行われているところを見学させていただきました。写真撮影はできませんでしたが、目の前で命と向き合う様子に、子どもたちは真剣な表情で見入っていました。

熊の手や鹿の胎児の皮なども見せていただき、「いのちをいただく」ということの尊さを実感する貴重な機会となりました。

最後に

美山での1週間は、子どもたちにとって「挑戦と発見」の毎日でした。
長女は自然の中で自分の殻を破り、長男は普段とは異なる園での生活で多くの友達を作るなど、姉弟それぞれが自分のペースで成長する姿を見ることができ、親としても嬉しい時間でした。

私たち大人も、地元の食材を使った料理や、信号のない道を山や川を眺めながらドライブするなど、心がほどける時間を楽しむことができました。

また、日本各地にはまだまだ素晴らしい環境があり、旅行ではなく「その地で暮らす」形で体験できることは、子どもだけでなく大人にとっても貴重な経験でした。
 

「普段通り仕事をしながら、子どもには特別な体験を。」

保育園留学は、そんな願いを叶えてくれる、新しい過ごし方だと感じています。

特に小学生向けのプログラムが魅力的だったので、次は長男が小学生になったときにまたこの地を訪れたいと思います。

体験談一覧へ

keyboard_arrow_right