島根県 江津市 里山子ども園わたぼうし
6歳・4歳
1週間
こんにちは。私たちは福島県に住む家族です。2024年3月、私(母)と長男(6歳)、次男(4歳)の3人で島根県江津市へ、1週間の保育園留学に行ってきました。
保育園留学のことを知ったのは2023年末。長男は卒園が近づいており、いつ行く?どこに行く?と留学可能な日程と睨めっこしながら北から南まで、いろんな地域を検討しました。そんな中、子ども園わたぼうしの性格・個性・発達段階をしっかりと「見て」、それに応じた援助をして「守る」。見守る保育方針に魅力を感じて、江津市に決定!本当は2週間滞在を選びたかったのですが、入学準備の兼ね合いで1週間プランを申し込みました。

私は子どもが小さいうちはできるだけ一緒の時間を持ちたいので、仕事から離れています。夫の仕事はリモートワークが難しく、長い休みは取れません。そこで、今回は私と子どもたちだけでの参加です。少し心配もあったので、初日は私の両親にも同行してもらいました。荷物は、段ボール1個とスーツケース1個を事前に送りました。8時に福島空港を出て、伊丹空港で乗り換え、昼過ぎには出雲空港へ。空港からはレンタカーで江津まで向かいました。

長男の卒園式後に「島根県の保育園に行くんだよ」と詳しく伝えていた登園初日、息子たちは私の方を振り返ることもなく、スーッとなんの疑問もなくお部屋に入って行きました。
先生が優しく迎え入れてくれたこと、園の子どもたちも「保育園留学のおともだち」に慣れてきて受け入れてくれたことも大きかったようです。

わたぼうしの登園時間は7時から9時の間、在園時間は最大8時間です。私たちは8時半に登園し、16時過ぎにお迎えに行っていました。お迎えはもう少し遅くても大丈夫ですよ、と先生は言ってくれましたが息子たちがどんな風に過ごしているのか知りたくて!
早めのお迎えでそっと様子を見ているとわたぼうしの在園児さんはみんなおおらかでウェルカム!自然に集まって、遊ぶ様子が見えました。よそからきた子だから遊ばない、みたいなことはカケラもありません。新しいおともだちを受け入れる心を持った子ばかり、ほっこりしますね。

園児が10人程度なので、クラス担任という割付けはありますが、先生はみんな一緒に見てくれています。基本的に活動は全員一緒です。年齢によっては遊べない小さなおもちゃもあるので、以上児と未満児で別れる時間帯もありますが、午前の野外活動はみんな一緒に「なにがあってもいく」のです。さすが「森のようちえん」ですね。

わたぼうしでは、年長さんらが中心になって毎朝の集まりで、今日はどんな野外活動をするのか決めます。そのフィールドの広さ、距離感にも驚きです。

初日は息子たちも一緒に選んだ中学校の廃校跡地で、私も先生にお誘いいただき一緒について行きました。
「跡地」の通り、ススキが一面に生えていますが、それをみんなで開拓して遊んでいる顔つき!まだ寒い時期なのに川でじゃぶじゃぶ遊んだり、道端に生えている草の蜜を吸って歩く様子は私の子ども時代のようで、懐かしさとたくましさを子どもたちの中に見つけることができました。

驚いたことに、野外活動の目的地はあるけれど、先生たちは決して「早く行こう」と言わないのです。子どもたちは歩いているとさまざまなものが目に飛び込んできて立ち止まります。時には目的地に着かないこともあるけれど、それも受け入れて待っている姿勢が貫かれていました。園全体に、保育方針が浸透しており、子どもを尊重しているのだと実感することができました。

息子の話で特に印象に残っているのは、みんなで「山越え」した先にツリーハウスがあったこと。そこで、焚き火をしてジャガイモを焼いたんだそうです。「そのお芋のおいしかったこと!」と興奮気味に話す姿に私もワクワクしました。

私たち家族が滞在していた1週間は、毎日火おこししていたそうです。ちゃんと焚き火を起こす係の子がいるんですね。幼児にはつい「できない」と思っちゃうことも見守りながら「危なくてもやってみる!」という姿勢に豊かさを感じました。冬は五右衛門風呂に入るそうですよ。
これだけの野外活動!毎日泥だらけの服を洗濯しなければと覚悟していましたが、なんと初日に活動着を2セット用意して渡すだけで、そのあとは毎日園で洗ってくださいました。また、カッパ、長靴、帽子、リュックは園で貸し出しがあるので、毎日野外活動をするのに準備物はほとんどありません。留学家族にはとってもありがたい仕組みでした。
息子たちは、アレルギーがあるので給食に関しては事前に相談しました。わたぼうしの給食は、卵と牛乳を使わない素朴な和食です。マッシュポテトもマヨネーズなしで調理するそうですよ。決して子どもに合わせた給食ではないのもいいですね。みんな自分で食べられる量を自分でよそっていきます。お皿に取ったものを全部食べきる責任感が育まれるのだそう。

そして、みんなでいただきます!ではなく、食べる準備のできた人からそれぞれのタイミングで、好きな場所で食べ始めるんです。「自由」を大切にしている様子が伺えます。

いつもの園では、特定素材の混入(コンタミネーション)を避けるために、みんなと離れて食べる場合もあります。でも、ここではみんなと同じ場所で同じものを食べる喜びがありました。

(少し苦手な)「ほうれん草と小松菜が食べられたよ」「はじめて麦ご飯食べたよ」「味噌汁がおいしすぎて20秒で食べたよ」など、はじめての食経験を息子たちそれぞれの言葉で語ってくれたのも良い思い出です。

あっという間の最終日、先生が書いてくれた似顔絵とお散歩で見つけたクローバーを押し花にした表彰状を作ってくれました。上の息子は同い年のお友達とぎゅっとハグ。私の方がしんみりしちゃいました。

宿は、有福温泉を拠点にものづくりから建築デザイン、まちづくりまで担う新進気鋭の地元企業が運営するホテルです。家具や建築まで手がけていると聞いて納得!の素敵な雰囲気!保育園留学は日曜日チェックインなので、現地の食事は日曜の夕食からはじまります。私たちは、事前に調べておいた地元のスーパーで1週間分食材を買い込みました。
お部屋は「直線」です。選んだ理由は「浴槽がある」から。徒歩1〜2分に温泉があることは知っていましたが、行きたいところがありすぎて、毎日は温泉に行けないかも?と思っていたのでこだわりました。

お部屋のキッチンは私の背丈(157cm)と同じぐらいの冷蔵庫があり、IHも3口、シンク、調理器具と揃っておりいつも通りの調理ができました。

そうそう、きっと地元の焼き物だろうという立派な食器もありました。子ども用も割れないタイプの素敵な器です。いつもの料理も素敵な食器だとテンションが上がりますね。夕食は島根のブランド豚や地元の魚を焼いて食べたり、時にはお隣浜田市の回転寿司を食べに行ったり、自炊も外食も楽しみました。

洗濯は徒歩3分のコインランドリーです。だいたい2日1回のペースで利用しました。もちろん乾燥機もありましたよ。確かに手間はあるけれど、滅多にないこと。「いつもと違う不便」を楽しんで過ごしました。
保育園留学は子どもの経験のために決めたのですが、もちろん私も楽しみたい!そこで、出発前にまずは「るるぶ」「島根県道路地図」を購入して、行きたい地域には地図中に印をつけておきました。
初日は出雲空港から、ずっと行ってみたかった出雲大社へ。家族で澄んだ厳かな雰囲気に触れることができました。

息子たちが保育園で過ごす5日間、私は趣味のカフェ巡りを楽しもうとネットで現地のカフェ探しを準備していきました。食べログ、Googleマップなど…特にインスタグラム検索はハッシュタグ「#島根県カフェ #島根カフェ #江津市カフェ #江津カフェ」などで検索しました。まさに「母留学のしおり」が完成です!
息子たちが園で活動している間は「わたしの時間」。滞在中、できるだけたくさんのカフェで地元の人とお話をしたい!そう思って、良さそうなお店をたくさん巡りました。

一番お気に入りは、「Cafe Kichi」さん。江津市駅前にある昔ながらの喫茶店のような外観のカフェです。オーナーさんは江津にUターンしてきた方で、雰囲気もやわらかく、たくさんお話ししました。ヤギのチーズのワッフルがおいしかったですよ。
カフェで「どこから来たの?」と聞かれ、「福島から来ました」とお話しすると、どの方も「えっなんで?」と驚かれていました。そして、江津のことをたくさん話してくれるんです。Iターンの方が多いからでしょうか、皆さん移住の背景が異なるので江津の魅力がそれぞれの目線で重なって多様なまちの姿を知ることができました。江津というまちの魅力は「人」なのかな、それぞれのお人柄に惚れ込んじゃいました。

もちろん、この地域の特色といえば世界遺産です。事前リサーチしておいたので、石見銀山の他にも子ども美術館や国指定天然記念物の石見畳が浦、道の駅など近隣のまちまでたくさんの見どころを巡りました。

たくさん活動した1日の終わりには、聖徳太子の頃に発見されたという有福温泉へ。公衆浴場の混浴は6歳までですが、一番人気という御前湯は家族風呂もあるので、息子2人と熱めのお湯を楽しむことができました。
あっという間の1週間、息子たちはわたぼうしの先生方に「夏は釣竿を作って釣りをするよ、またおいで!」と声をかけてもらってやる気満々。帰宅後も、また行きたいねと話しています。

上の息子は小学生になりますが、江津保育園留学では小学生の受け入れプランも検討中とのこと。「今度はお父さんも一緒に行こうよ」と次の江津の滞在を楽しみにしています!

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