熊本県 天草市 もぐし海のこども園
小学4年生、5歳
2週間

こんにちは。私たちはアメリカに住む4人家族です。2024年6-7月、10歳(長男)・5歳(次男)の子どもたちと熊本県天草市牛深小学校へ、2週間の小学生留学、保育園留学に行ってきました。私は日本で生まれ育ち、大人になってから長くアメリカで仕事をしています。しかし、子どもたちはアメリカで生まれたため、日本の教育文化に触れることなく育ってきました。日本ならではの掃除や給食を体験して欲しい。そう考えて調べていたところ、小学生留学・保育園留学に行き当たりました。
往路は静岡県伊東から陸路で出発です。新幹線で東京から広島まで移動。広島はちょうど真ん中ということもあり、2泊しました。私は、過去に訪れたことがあるまちですが、日本にルーツを持つ子どもたちが歴史に触れる一端になれば。そう思って、広島では原爆ドームや平和公園を訪れました。その後は新幹線で鹿児島の出水まで。そこからバスとフェリーを乗り継いで天草に到着です。アメリカでは車なしで過ごせませんが、日本は公共交通機関が発達していること、牛深は小さなまちで歩いて回れそうなこと、日本国内の運転が不安なことから「車なし」の滞在です。

宿泊施設から学校までは徒歩で10分程度です。毎日一緒に歩いて登校しました。アメリカでの生活は英語、家庭の中も英語ですから子どもたちは日本語にほとんど触れる機会がありません。読み、書きが不安な長男は初日はとても緊張していたようです。しかし、先生が事前にみんなに案内をしてくれていたこと、さらにみんなの名前をアルファベットで書いたり、時間割を英語にするなど準備してくださっていたおかげですぐにお友達ができたようです。日本語が0に近いけれど、「みんな優しく迎えてくれた」「みんなと友達になれた」と嬉しそうに話してくれました。

授業ももちろんわからないことばかりです。隣の席の子に教科書を見せてもらって、見よう見まねで漢字の書取りにチャレンジしたり。そうそう、習字の時間もあったそう。アメリカでは、各自の練習やスクールが主体で学校では行われることのない水泳の授業がとても楽しかったようです。普段からスイミングスクールに行っているので泳ぎには困りません。授業中に「おー!すごい!泳ぐの早い!」とお友だちが声をかけてくれることが嬉しく、自信を持つことができたようです。

給食は、毎日ほとんど完食していたようです。「今日はどんな献立だったの?」と聞くと、「全部おいしかったよ」など、実は苦手な野菜も食べたことも話してくれました。お気に入りのメニューは揚げパンとカレーです。テーブルを拭くなど、配膳も一緒に取り組んだようです。アメリカの昼食は簡便なものですから、「食べる」ことへのユニークな取り組みが印象深く感じました。例えば「天草宝島デー」、週に1度地元の食材を使う献立の日です。私たちの滞在時は天草のお魚、鯛のフライ、かぼちゃの味噌汁でした。食べながら、お箸の使い方を教わって上手くなったのも嬉しいことです。
英語の授業では、お友達がいつも以上に英語に興味を持って調べてきたり、先生と英語で話したり。他の授業とは反対のコミュニケーションが起こっていたようです。4年生ともなれば16時ごろまで学校で過ごします。授業の後はみんなでいろんなスポーツを楽しむクラブ活動にも参加し、学年もクラスも飛び越えてお友達と活発に楽しんでいました。夕方、迎え位に行く時は先生が外に出てきて1日の様子を話してくれたので安心できました。帰り道、同じクラスの子どもたちが一緒に歩き、今日はこんなんだったよと話してくれたこともいい思い出です。
宿はキッチン備え付けのゲストハウスです。オーナーさんに近隣の飲食店情報を聞いてみると、周囲に飲食店がたくさんあるので、実際には外食メインで過ごしました。どこでも歩いて行けるので、本当に便利な場所ですよ。
ある日、子供が釣りをしたいと言うので宿のオーナーさんに釣りを教えてもらったんですよ。昼間、自分たちでやってみた時は全く釣れなかったのに、オーナーさんの仕掛けだとたくさん釣れたので息子は大喜びでした。

梅雨の時期でしたが、ちょうど晴れ間でお天気に恵まれた1週間でした。天草の海は想像以上に青く透明で、まるでハワイのように美しいのです。ところが、地域の方から見ると「まだ泥っぽいかなぁ」と仰るので驚きました。
車のない生活で、私も仕事は休みなので毎日たくさん歩きました。毎日1万歩以上!行く先々で小学校お友だち、保育園のお友だち家族にから声をかけてもらいましたね。「うちの子、学校のことは滅多に話さないのに○○君の話ばかりしてるんですよ」なんてお聞きすると、思わず顔がほころんでしまいます。
日本の夏は暑く、こたえるので子どもたちが学校と保育園に行っている昼間は宿でテレビを見たり、町おこし協力隊の方がやってるお店で知り合いになった方に聞いた小さなジムに通ったり、1週間に1度みんなで走るランニンググループに参加したり…自由な時間を楽しみました。もちろん子どもたちもお友達と集まって公園で遊び…いつも誰かと触れ合える、牛深の思い出は人に関わることばかりです。

牛深は人口6200人ほどの小さなまちです。飲食店が徒歩圏内にたくさんあるので、夕飯をいろんなお店でいただきました。宿のすぐそばにある、マミーキッチンというお店は保育園の先生のお母様が営んでいるお店です。子どもたちにたくさん話しかけてくださり、ピザの持ち帰りもできておすすめです。カフェオリジンという喫茶店はUターン移住してひらいたお店だそうで、こちらでもたくさんお話しました。また、熊本でいちばん大きな漁港のまちならではのお魚、お刺身のおいしさには大満足です。子どもたちは、焼き鳥、唐揚げ、カレーを「おいしい!」と食べていました。親子ともに充実の食生活でした。
アメリカに帰ってからも息子は牛深で過ごした話をしています。帰宅直後、荷物を片付けながら「学校でもらったんだよ」とみんなにもらったお手紙や学習で使ったノートを眺めていました。小学生留学はとてもポジティブな体験でしたね。この先、私たち家族がどんな生活を選び、彼がどんな進路を希望するかはわかりませんが、もし日本の学校に行くことになっても嫌だとは言わないんじゃないかな。私たち家族にとって、小学生留学は未来の選択肢が増えるきっかけになりました。

そんな充実の2週間ですが、振り返るとやはり短いものでした。夫が途中で合流したこともあり、毎日楽しく、忙しくあっという間に時間が過ぎていきます。そして、バスに乗って買い物に行くスローな暮らしも有意義でしたがやはり車があると便利だろうなぁと感じます。もし、また訪れるなら車を借りて1ヶ月ほど滞在したいものです。

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