子ども2人を連れてのワンオペ留学。清水町は車がなくても、安心して楽しむことができる留学先でした。

北海道 清水町 しみず認定こども園 ぽっけ

4歳・1歳

2週間

はじめまして。私は、4歳の娘と1歳の息子を連れて北海道の清水町へ保育園留学に行ってきました。夫は仕事の都合で一緒には行けなかったので、滞在中は大人一人。大丈夫かなと不安で緊張していましたが、行ってみるとそんな心配は必要ありませんでした。素晴らしい体験ができて、本当に行ってよかったです!

私たちは千葉に住んでいるので、せっかくなら全く違う環境に行きたいと思い、留学先の候補に北海道を選びました。運転に不慣れだったので車がなくても大丈夫な地域にしようと、宿泊先から保育園やスーパー、最寄り駅が徒歩圏内にある清水町に行くことを決めました。

保育園のこと

私が育休中ということもあり、今回は息子は預けずに娘だけ保育園留学に行くことにしました。娘はとても好奇心旺盛な性格で、何でもやってみたいというタイプ。北海道の保育園に行くよという話をすると、「新しいお友だちたくさんできるかな。新しい園で遊べるの嬉しい!」と保育園留学をとても楽しみにしていました。

初日は、楽しみで仕方ないというようにスキップしながら登園。だけど、いざ登園してお友だちに囲まれると緊張してしまったようで、急に不安そうな表情になってしまい、大丈夫かな……と思いましたが、そんな心配は必要なかったようです。

最初は先生を間に挟んでお友だちとコミュニケーションをとりながら、こどもたちが積極的に「飛行機遠かった?」「どこからきたの?」など娘に質問をしてくれて、すぐに打ち解けることができたみたいでした。

先生やお友達と仲良くなった娘はみんなの前で自己紹介をして、なんと踊りまで披露したそう。これには私もすごい度胸だなと驚きましたね。

お迎えに行った時にはすっかり楽しそうな表情に変わっていてすごく安心しました。

私たちが滞在した10月は紅葉がとても綺麗な時期。気候も暖かく普段は外に出て遊ぶことも多かったようです。ここの園庭は一面芝生が広がっていてとても広いんです!娘も外遊びが大好きで、園庭にある小山からお友達と一緒に転げ落ちたり、蝶々を追いかけて遊んでいたと聞きました。帽子で捕まえようとしたり、「蝶々は蜜が好きだから」とお花を使って罠を仕掛けてみたり。蝶々が逃げないようにするにはどうすればいいかなと、みんなで作戦会議をする姿もあったそうです。千葉で通っている保育園と比べて、ぽっけは広くのびのびとした環境だったのでからだをたくさん動かして思いっきり遊べたのが娘にとっては楽しかったようでした

天気のいい日には町営球場や神社までお散歩に行って季節を感じながら外遊びをしていたようです。松ぼっくりやイチョウ、モミジの葉っぱを拾って遊んでいました。

滞在中にたまたまおびひろ動物園への遠足が重なっていたのでみんなでバスに乗って遊びに行きました。その日の夜、娘は「動物園でみんなでお猿さんを見て楽しかったよ!」と嬉しそうにお話ししてくれて、お弁当を持ってバスに乗って遠くへ行くということははじめての経験だったのでとても楽しかったのではないかなと思います。

園舎の中ではみんなで歌を歌ったりトランプ遊びをしていたそうです。小学校の体育館のように広い遊戯室もあります。遊戯室で床にブロックを広げて遊んだり、紙を使って作品を作ったりしていましたね。

園の先生は優しくて温かい人ばかり。娘もすぐに大好きになって先生と一緒に手を繋いで遊んだりお膝の上に乗って絵本を読んでもらったりしていました。

お友だちは、男の子も女の子もみんな仲良し。園のお友だちも娘のことをとても好きになってくれたようで、最終日にはお手紙も書いて渡してくれました。お友だちの一人が、お手紙を書いたのに家に忘れてしまい大号泣。園で先生たちが紙とペンをすぐに用意してくれてその場で手紙を書き直して渡してくれたそうです。

もう一人、娘のことを大好きになってくれた男の子のお友だちがいました。その子は恥ずかしがり屋さんでなかなか声をかけられず、いつも遠くから見ているのが精一杯だったそうですが、最終日に勇気を出してさよならをしてくれました。すぐに仲良しになれるお友だちの優しさや、受け入れてくれる温かさを感じる出来事でした。

それから、保育園からの帰り道も私の好きな時間の一つです。園から宿まで清水町の大自然を眺めながら歩いて帰り、「新しい歌や踊りを先生に教えてもらったよ。広い遊戯室で遊んだよ。」とその日の出来事をお話ししたり、一緒に歌を歌ったり、道端に咲いているお花を摘んだり。こどもとゆっくり向き合う時間ができてとても幸せな時間でした。


宿のこと

今回宿泊したのは一棟貸しの宿です。園から帰ったあとは宿泊施設でのんびり過ごしていました。食器、家電など必要なものは全て揃っていたので、普段と変わりない生活をすることができました。家の中は全て「無印良品」でコーディネートされていて、素敵な家具・家電ばかり。綺麗で清潔感もあって、インテリアにこだわった家で過ごすことができて、とても心地よかったです。

夕飯は主に自炊をしていました。とにかくスーパーに売っている北海道産のお肉や野菜がどれもとてもおいしいんです。味噌や醤油など現地ならではの調味料を使って料理することも、毎日の楽しみになっていましたね。


暮らしのこと

平日は、朝、自転車で娘を園へ送り届けたあと、息子と清水町福祉センターにある児童館に行って1時間半ほど遊んでからスーパー「フクハラ」に寄って帰るのがお決まりのパターン。

時々電車に乗って新得駅の近くにある「ミンタル」でランチをしたり、芽室のJAめむろファーマーズマーケット「愛菜屋」や、帯広へ遊びに行ったりもしました。園から駅が近いので、息子連れでも気軽におでかけできました。

ベビーカーを押して散歩しているとまちの人から声をかけていただくこともありました。全く知らない方と、駅前で長時間世間話をすることもありました。園までの道のりで顔見知りになった方は雨が降りそうな日には傘を貸してくださったり、中にはご自宅へ招いてくださる方もいらっしゃって、このまちの人は本当に温かい人が多いなと感じます。千葉ではあまりない経験に、子どもたちもはじめは驚いていましたが、あいさつを交わすうちに仲良くなり、道端のシロツメクサやタンポポを摘んでプレゼントしていました。

「西山牧場」さんで、牧場体験のアクティビティにも参加しました。清水町役場の方がとても手厚くケアをしてくださり、保育園が終わった後に役場の方に牧場まで連れて行ってもらいました。娘は、牧場でピンクのつなぎを貸してもらい、まずは子牛にミルクをあげる体験。それから乳搾りの機械を間近で見せてもらったり、牛の餌を道具で集めたりするお手伝いをしました。娘はずんずん進んで自ら取り組んでいて、牧場の人も驚くほどでした。

休日には、清水町の一大イベント「にんにく肉まつり」がちょうど開催されていたのでこどもたちと一緒に参加してきました。キッチンカーで十勝にんにくを使ったハンバーガーが販売されていたりと清水町の美味しいグルメを満喫することができました。

十勝千年の森や、清水公園、清水町の牧場あすなろファーミング、電車で帯広にある大きな公園へも遊びに行きました。車がなくても、観光もグルメも思いっきり満喫することができてとても充実した休日を過ごせました!

次回は夏の時期に来て、今回体験できなかった乗馬体験にこどもと一緒に挑戦してみたいと思っています。


子どもと向き合う時間ができ、知らなかった一面を知ることができた

普段と全く違う環境で2週間過ごすという経験は、子どもたちをとても成長させてくれたなと感じています。娘は、保育園留学前には持ち物リストを一つひとつチェック。滞在中は泣いている弟を全力で笑わせて私を助けようとしてくれて、強さと優しさを知りました。毎日絵日記をつける約束を守って取り組む姿に、頑張り屋さんの一面も発見しました。

驚いたのは、最終日の前日に掃除をしていると娘も自分から片付けや掃除をし始めたことです。自分で考えて行動していて感動しました。

清水町の保育園の先生からも他のおともだちに遊び方を教えてあげるなどしっかりとしたお姉さんのような振る舞いをしていたと聞きました。留学前はまだまだこどもだと思っていましたが、これまでに知らなかった一面に出会うことができて、今ではもうすっかり私の頼もしい相棒です。

清水町で過ごした時間は、私にとっても本当に学びの多いものでした。清水町は食も自然はもちろん、時間の流れさえも豊か。こういう生き方もあるんだと、自分自身の今後やライフスタイルを見つめ直すきっかけになりました。

実は滞在中に、電車の中に荷物を忘れたことがあったんです。取りに行こうにも次の電車が来るのは2時間後。もし東京なら大慌てで電車を調べて5分後に来る電車に飛び乗って急いで追いかけて……と時間に追われるように行動すると思います。だけど、ここでは不思議と2時間後の電車をのんびり山を眺めて過ごせている自分がいました。同じ状況下でも、時間への捉え方や考えた方が変わることでこんなにも気もちが変わるものなんだと実感しました。もちろんその後カバンは無事取り戻せましたよ!

私は育休を利用して保育園留学に来ましたが、本当におすすめです!ここでは、暮らしと子どもだけに集中して向き合うことができます。夫は仕事が休めないから、自分と子どもだけで行くのは少し心配と思ってる方もいるかもしれません。でも行ってしまえば意外と大丈夫!清水町役場の方は「せっかくきたのならば清水町を好きになって欲しい。楽しんでほしい!」と、とても熱意のある方で、こまめに連絡をくださいますし、まちの人も気軽に話しかけてくださるので安心して滞在できます。ワンオペでも滞在中に孤独や寂しさを感じることは全くありませんでした。

私たちがそうだったように、思い切って申し込んでしまえば、きっと親子にとってかけがえのない経験になると思います。迷っている方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。

取材・執筆 田中亜由美

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