宮崎県串間市 さくらさくら認定こども園
5歳、1歳
2週間

こんにちは。私たちは北海道に住む4人家族です。2024年11月、夫婦と長女(5歳)、次女(1歳)で宮崎県串間市へ、2週間の保育園留学に行ってきました。
私たちは函館市に住んでいます。保育園留学がはじまった厚沢部町が近くにあり「厚沢部で何かやっているな〜」とは知ってはいたのですが、広告で知った保育園留学を調べるうち「あっ!全国の地域で参加できるんだ」と気がつきました。地域選びの条件は、「北海道より寒くないところ」です。島根県の江津か、熊本県の天草か…迷っていたところ串間市オープンのお知らせを見て即座に申し込みました。私たち夫婦はサーフィンをするので、サーフィンの聖地である宮崎県にはいつか行きたいね!と話していたのです。もう迷う理由はありませんでした。
函館から宮崎・串間へは大移動。函館ー羽田、羽田ー宮崎と飛行機を乗り継いだ後は空港から串間市まで約1時間。北海道の広い道に慣れている私たちには、慣れない山道を走ることもあり、余裕を持って金曜日の移動にしたのは大正解でした。

保育園留学のことを、長女には「違う保育園行ってみない?」と聞くと「行きたい!」と即答。「早く行きたーい!」と楽しみにしていたはずが、初日の朝の体操では緊張して、まるで人形のように固まってしまいました。それでも、自己紹介の時に、次女が泣くとギューっとしてくれていましたよ。次女はずっと泣いていましたね。「そうなるだろうな…」と思っていた通りです。先生方の「お母さん、大丈夫ですよ」という言葉におまかせしてその場を離れました。地域のテレビ取材も入っていたので、いっそう張り詰めてしまったのでしょう。お迎えの時は2人とも甘えん坊状態でした。

私たちと一緒にいる時には見えない娘の顔はどんなのかな?いつもと違う娘の様子、離れてる間の娘の様子も知りたいと思って保育園留学に参加したので、娘の戸惑いも楽しさもすべてが新鮮です。さくらさくら子ども園では朝と夕方に「ごあいさつどうぞ」と、挨拶するんです。最初は恥ずかしくて、もじもじしていた娘も次第に「できるよ!」と。自ら「せんせい、おはようございます」「せんせい、さようなら」と言う姿に成長を感じました。

楽しく通っていましたが、2週目はだんだん朝の準備がゆっくりになってきたんです。そして、7日目には登園前に「帰りたーい!」と泣き出してしまいました。長女がそんな風に泣く姿をいままで見たことなかったので驚きましたが、そこは既に園の前。気持ちは受け止めつつも、「いってらっしゃい」と見送りました。お迎えに行くと、「行ってよかった」と言うではありませんか!
あぁ、楽しいけれど、こんなに人見知りの一面があるんだな、小さい体で緊張しながら頑張ってたけれど気持ちがポキッと折れちゃったんだな。そんな葛藤を目の当たりにしましたが、仲良くなったお友だちが娘の支えになってくれました。5歳児クラスは14人、近くの席だったその子とは波長が合うのでしょうか。迎えにいくと、はだしで一緒に遊んでいる姿も目にしました。

最後の日はお手紙を受け取り、離れるのが嫌で娘も大泣きです。お友だちのご家族からも「この子がこんなにお友だちと仲良くなるのははじめて」と。私も思わず泣いちゃいました。

私たちの滞在期間は、園の行事がたくさん重なりました。ある日はクッキング…

祖父母参観には私たち夫婦もお声がけいただき参加させていただきました。「参観」なのにまるでプチ運動会!玉入れやかけっこを全力で取り組む子どもたち、元気いっぱいでしたよ。

お誕生日会はちょうど長女の誕生月だったのでみんなと一緒にお祝いしてもらって嬉しそうでした。

忘れられないのは、地引き網!!園長先生から「お母さんたちも一緒にどうぞ!」とお声がけいただき、夫婦で参加しました。娘が夢中で探して、一緒に獲ったハガツオはまるで勲章ですね。捕った魚はお刺身に!お言葉に甘えて、園でお昼もご馳走になりました。

園長先生がとにかく熱量高く、エネルギーのある方なんです。例えば、「来週は鮎釣りに行くぞ!」なんてことは日常茶飯事。突然なので、現場の先生方は「えーー!」とびっくりですよね。でも、先生方も「大変だけど、私たちも楽しませてもらってる」と仰るんです。そんな言葉がすぐに出てくる園の人間関係が本当に素晴らしくて、近くにあったら転園させたいな。あれ?私たち、ここにずっと住むのかな?と思ったほどでした。
宿は園から約4km、車で6分ほど、地元のご夫婦が運営する割烹料理屋を改築した大きな窓のゲストハウスです。独立した居住空間でありながら、同じ建物続きにオーナーご夫婦が住んでおられます。まるで長屋の「お隣さん」ですね、交流しつつも、気兼ねなく過ごすことができました。

室内は、まるで家具付きの部屋に引っ越してきたように設備が揃っていて、快適でした。オーナーの武田のおじさんおばさんがとっても親切でフレンドリーなんです。お菓子を持ってきてくださったり、言葉を交わすうちに娘もすっかり懐いていました。朝はベルをチンと鳴らして「おはよーー!いってくるね」、帰りは「ただいまーー」と大きな声で挨拶を。「いまからおばさんのところに遊びに行ってくる」なんてことも。「お隣さん」を飛び越えて、親戚のように感じてしまうほどでした。
そうそう、小さな子がいると洗濯回数が増えますが、ここにはハンガーがたくさんあり、庭にも干せるので本当に不便なく過ごすことができました。キッチンも使いやすいですよ。

食事は、スーパーが徒歩4分の場所にあること、次女はまだ離乳食なのでほとんど自炊で過ごしました。スーパーではいろんな方に「北海道から来たんですが、何を食べるのがオススメですか?」とお聞きすると、必ず「宮崎牛!」「お肉食べとき」と仰るんです。おすすめのとおり、とてもおいしくて感動しましたね。そして、お話ししていると「あれ、あんたテレビ出てたね?」と。初日の取材が流れたニュースをみなさんご覧になってるんだ!と気恥ずかしくも、新鮮な経験でした。
他にも、スーパーに鶏のタタキが売っていることに驚き、お肉もしゃぶしゃぶ、焼肉、トンカツと様々な料理で楽しみました。さつま芋も美味しくて焼き芋や天ぷらにすると子どもたちはよく食べていましたよ。九州ならではの甘めの醤油や味噌は私たちには新鮮で楽しめましたが、長女は慣れない味に戸惑った様子。事前に送った荷物に調味料も入れておいたので、いつものご飯を作ることができました。
夫婦共に、仕事をなんとかリモートで回せるように調整した2週間。仕事もするけれど、サーフィンも楽しみたい。昼間は、夫婦で恋ヶ浦に足を伸ばしました。2人だけで出かけるのは、実に7年ぶりです。ゆっくり話をして、好きなことを楽しむ束の間の特別な時間を過ごしました。

ランチは外食も楽しみたい!ここぞとばかりにまちで会う方々におすすめのお店をお聞きしました。大人だけで自由に動ける時間は限られているからこそ、おいしいものを食べたいですよね。そして、情報はネットで調べてもいいけれど、まちの方に聞くのが一番です!たくさんの方にお聞きした中、3人の方から「ここのチキン南蛮は本物だよ」とおすすめいただいた「喫茶 園」さん。チキン南蛮50選に選ばれたというタルタルと甘酢の絶妙な味わいに納得でした。
とにかくお肉がおいしい宮崎。週末は、ちょっと奮発してお店で宮崎牛を食べるため、宮崎市内まで遠征も。

日曜日は志布志のイルカランドに行きました。大規模すぎず、幼児連れにはちょうどよい規模感です。イルカとキスもできますし、ペンギンに餌やりしたり、馬・ウサギ・亀にも触れ合えます。串間市の保育園留学家族は絶対行くべき!とお伝えしたいです。

保育園留学が終わり、北海道に帰ってくると娘がパワーアップしていることに気がつきました。朝食を作るなど、自分でやってみることが増えましたね。「私は、こうしたい!」と具体的に伝えてくれるようになったのも変化です。「いつもの園は言わなくてもわかってくれる、でも宮崎の保育園ではまだわからないから自分で伝えるんだよ」と伝えていたこと、実際にそれを感じた2週間だったのでしょう。

途中、夫が体調崩した日があり、家族でチーム一丸となって「どうすればいいか」話したのもよい経験です。もちろん、病院は園の先生に聞きました。もともと人と話すのが大好きな私も、いつも以上にたくさんの方に話しかけた滞在でしたね。お聞きした生の情報は串間市での生活をより楽しむことに繋がりました。まさに、家族のチーム力が上がった保育園留学でした。

今でも、いちばんに思い出すのは地引き網体験です。船上でタモ(魚をキャッチする網)を持って挑戦する娘の顔がイキイキしていて、自分で捕った魚を抱える様子が忘れられません。もちろん、仲良くなったお友だちと一緒に走っている笑顔も、行きたくないと泣いた日も。同じ日本でも気候、文化、食生活などの違いを体験して、感じてほしくて参加を決めた保育園留学。自宅から1870km離れた串間市で2週間を過ごした結果、私の知らない娘の一面を知る事ができました。いま、我が家周りに渋滞中の「保育園留学ってどうだった?」と気になる友人たちに、そして今保育園留学を迷っている方にこの経験が届きますように!

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