自然の中で工作、昆虫採集、斜面登り。街中の保育園ではできない体験が詰まった大台町での保育園留学

三重県大台町 大台町立宮川保育園

4歳

1週間

私たちは千葉県に住む4人家族です。初めてとなる保育園留学を三重県大台町で体験してきました。

参加のきっかけ

保育園留学を知ったきっかけは、よく通っているカフェの店主さん親子が「保育園留学に行くため、しばらくお店をお休みします」とSNSに投稿していたことでした。気になって自分でも調べてみると、「こんなサービスがあるなんて、今まで知らなかった。面白そうだし、子どもの経験値が上がりそう」と感じたのを覚えています。

ただ、すぐに申し込めたわけではありません。「いつか行ってみたい」と思いながらも、仕事の都合上、なかなかタイミングが合わず、保育園留学を知ってから実際に行こうと決断するまでには1年以上かかりました。

転機になったのは育休中でした。夫と「そういえば、保育園留学に行くなら今がチャンスじゃない?」と話したことをきっかけに、そこからは数日で行き先を決めて予約まで進みました。

今回の留学先を選んだ理由は、ものづくりが好きな息子に合いそうな環境であること、そして街中の保育園ではなかなかできない豊かな自然とのふれあいができそうだったからです。

普段通っている保育園では、レゴやラキュー、塗り絵、折り紙などを楽しみ、野菜を育てたり虫探しをしたりすることはありますが、本格的に自然の中で過ごす機会は多くありません。今回の留学では、自然を活かしたものづくりや豊かな自然体験を思いきり楽しんでほしいという期待を込めて、初めてとなる保育園留学の地である三重県大台町へ自家用車で向かいました。

初日の様子

親として一番心配だったのは、息子が新しい環境になじめるかということでした。今の保育園へ転園した際には登園しぶりがあったこともあり、「慎重な性格の息子が、1週間という短期間で普段と違う経験を楽しめるだろうか」と少し不安でした。

一方で本人は「初日はドキドキしたけど、全部楽しみだった」と話していて、期待のほうが大きかったようです。

初日の朝も「ドキドキする」と言いながら登園しましたが、お迎えに行くと、お友達と遊んだことを嬉しそうに話してくれました。そして「保育園留学って、楽しいんだな〜♪」と一言。初日から笑顔いっぱいで過ごせた様子に、私たちも安心しました。

園のこと

園では、ラキューやミニレゴ、塗り絵など、普段好きな遊びも楽しみながら、牛乳パックなど身近な材料を使った工作にも取り組んでいました。作ったおもちゃや塗り絵を持ち帰ることができたのも嬉しかったです。

特に印象に残っているのが、園の裏にある「くさむらパーク」での活動でした。

木材を使った工作や昆虫採集、斜面登り、木でできた平均台、自然のすべり台など、普段の園ではできない遊びがたくさんありました。

慎重派の息子は、斜面を登ることを最初は怖がり、先生と手をつないで挑戦したそうです。また、木でできた平均台も最初は躊躇していましたが、先生やお友達が遊んでいる姿を見て、自分からチャレンジすることができました。

一方で、大好きなものづくりでは夢中になり、釘と木材を使って機関車を作ったり、丸太に絵を描いたりシールを貼ったりと、自分らしさを存分に発揮していました。ここで作った作品は今でもお気に入りで、大切にしています。

保護者が見学させていただいたときも、息子は終始ニコニコ。普段とは違う環境にワクワクしながら過ごしている姿を見ることができ、本当に来てよかったと感じました。

行事がある日はコドモンで写真や文章を送っていただき、普段の日はお迎え時に先生がその日の様子を丁寧に教えてくださったので、安心して預けることができました。

最終日には、お友達から「ありがとう」と言われ、「こちらこそだよ」と返していたそうです。先生にも元気よく挨拶をして、ニコニコしながら降園しました。

「帰りたくない!」とは言いませんでしたが、「次にお引越しするときは、大台町に住もうよ」と話していたほど、大台町が大好きになったようです。

宿のこと

宿泊先は、「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重奥伊勢おおだい」にお世話になりました。
食事は自炊を中心にしていましたが、部屋で調理するにはスペースが限られていたため、部屋とラウンジを行き来しながら工夫して過ごしました。電気スープメーカーや電子レンジ用のシリコンスチーマーも持参したのですが、限られた調理スペースでも手軽に料理ができ、とても役立ちました。

一方で、ラウンジはとても清潔で居心地がよく、食事や夫のリモートワークの場所として毎日のように利用しました。Wi-Fiや電源も整っており、滞在中は仕事も問題なくできたようです。

また、娘がお昼寝している間は私も一緒に休んだり、ラウンジでコーヒーやほうじ茶を飲みながらゆっくり過ごしたりと、慌ただしい日常ではなかなか味わえない時間を過ごすことができました。普段は家族4人で行動することが多いので、夫・娘・私の3人だけで過ごす時間も、とても貴重な思い出になりました。

地域のこと

留学中は息子を保育園へ送ったあと、夫と娘との3人でモーニングを楽しんだり、カフェで本を読んだり、道の駅をゆっくり巡ったりと、その土地の日常を満喫しました。

特にお気に入りだったのが、宿と保育園の間にある「もみじの里公園」です。登園後やお迎え後に何度も立ち寄り、家族で自然を眺めながらのんびり過ごしました。気づけば10回ほど訪れていたと思います(笑)。

道の駅奥伊勢おおだいでは毎日のように新鮮な地場野菜を購入し、旅行ではなかなか味わえない「地元の食材で暮らす」楽しさを実感しました。特別栽培米や米粉のお菓子、コーヒーなども購入し、自宅へのお土産にしたのも良い思い出です。

また、滞在中は保育参観があり、他の保護者の方とお話しする機会もありました。カフェや定食屋でも店主さんや地域の方と自然に会話が生まれ、「旅」ではなく「暮らす」からこそ感じられる地域の温かさに触れることができました。

食事も滞在中の楽しみのひとつでした。保育園近くの定食屋「月壺」では、最終日の夜に鮎をさまざまな調理法でいただき、きれいな川を眺めながら贅沢な時間を過ごしました。帰り道には蛍を見ることができ、忘れられない思い出になりました。

カフェ「BOUQUET」のこだわりドーナツや、「森のお菓子屋スピカ」の手作りおやつもとても美味しく、子連れでも安心して利用できました。

今回は0歳の娘も一緒だったため、気になっていたカヤックや鮎釣り、山歩きなどには参加できませんでしたが、子どもたちがもう少し大きくなったら、今度はアクティビティを目的にもう一度大台町を訪れたいと思っています。


さいごに

興味があっても、仕事や予算などの理由でなかなか一歩を踏み出せない方も多いと思います。私たちも保育園留学を知ってから実際に参加するまで1年以上かかりました。

でも実際に行ってみると、息子だけでなく家族全員にとって、リフレッシュと新しい発見にあふれた時間になりました。

旅行とは違い、縁もゆかりもなかった地域で「暮らす」体験ができたことで、自分たちの居場所がひとつ増えたような気がしています。息子にとっても、大台町は「ホーム」のひとつになったのではないかと思います。

慎重派だった息子が自然の中でたくさんの「やってみよう」に出会えたこと、そして家族みんながその土地の日常を楽しめたことは、私たちにとって何より大きな収穫でした。

旅行とはまた違う非日常を、大人も子どもも一緒に味わえるのが保育園留学の魅力です。今、参加を迷っている方の参考になれば嬉しいです。

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