「海のそばで暮らす」を体験。佐渡島で広がった息子の世界

新潟県 佐渡市 沢根保育園

4歳

1週間

私たちは東京都に住む3人家族です。今回はパパがお留守番、代わりに私の母(息子の祖母)を誘って、三世代3人で新潟県の佐渡島へ保育園留学に行ってきました。

参加のきっかけ

保育園留学を知ったきっかけは、SNSでした。

何気なくSNSを見ていて目に入り、「こんなサービスがあるんだ!ちょっと参加してみたいかも……」と思ったのが1日目。2~3日目にはどんどん思いが強くなり、たくさんの留学先を見て、候補を佐渡島に絞っていきました。

そこで息子に「佐渡島の保育園に行っちゃう?」と聞いてみると、「さど!?いくいく~」と即答!もちろん、このときの息子は、佐渡がどこにあるのかも知りません。

息子は行く気になったものの、夫は仕事の都合で参加が難しいため、私と息子の2人で行くことに少し悩みました。そんなとき、アクティブで旅行好きな私の母に「一緒に行かない?」と声をかけたところ、快くOKしてくれて、さらに一歩前進。

その後、さまざまなシミュレーションをして、せっかちな性格の私は、気づけば1週間ほどで予約を入れていました!。

留学時期は夏を選びました。海の近くで過ごしたかったことに加え、衣類などの荷物も冬より少なくて済みそうだと考えました。佐渡島を選んだ理由は、「海の近くで過ごしたいこと」と、車の運転が苦手なので「保育園まで歩いて通えること」。この2つが大きな条件でした。

東京の私立認可保育園に通っている息子に、日常とはまったく違う、海や自然が身近にある環境を経験させてあげたい。そして、いつもとは違う場所で、息子がどんなことを感じ、何に目を輝かせ、笑ったり、時には怒ったりするのかを、一緒におもしろおかしく過ごしながら見てみたい!

そんな思いを胸に、息子・母・私で新幹線と高速船を乗り継ぎ、佐渡島へと向かいました。

初日の様子

佐渡島に着くまでは、息子が自宅ではない場所での生活が大丈夫か、いつもと違う保育園で行き渋りをしないかという不安もありました。

そんな心配をよそに、登園初日の朝から元気いっぱい!

佐渡市沢根にある「沢根保育園」に到着すると、私が説明を受けている間にも先生方が息子に声をかけてくださり、気づけばすんなりとお部屋の中へ入っていきました。

むしろ、私たちのほうが息子の様子が気になってしまい、部屋をのぞいてしまって
初日はなかなか保育園を出られませんでした(笑)

その後、園から届いた連絡帳には・・・。

「ぼくは電車が好きなんだよね!」
「佐渡には新幹線も電車もないけど、めっちゃ楽しい!」
「佐渡って何がおいしいの?」

そんなふうに先生たちと話していたそうで、場所見知りも人見知りもなく、初日から楽しく過ごせていたことが分かり、ホッと一安心でした。

保育園のこと

沢根保育園での生活を通して、息子の成長が感じられる姿をたくさん知ることができました。

ある日の連絡帳には、「お店屋さんごっこで、元気に“綿あめ屋さん”を切り盛りしていました!」と書かれていました。

さらに、「年下のお友だちにも店員さんのお仕事を教えてあげていましたよ」とのこと。

いつもとは違う年齢のお友だちと過ごす中で、自然とコミュニケーションを取っている息子の姿は頼もしく感じ、縦割り保育の良さも改めて実感しました。

そして、印象に残っているのが「根っこヨーグルト」です。

ある日の連絡帳に、「園庭の泥遊びで、お友だちと根っこや泥、セミの抜け殻を使って“根っこヨーグルト”なるものを作っていましたよ」と書かれていました。

「根っこヨーグルトって何だろう?」と気になったのはもちろんですが、それ以上に驚いたのは、泥遊びや虫が苦手だった息子が、泥やセミの抜け殻を使って遊んでいたこと。

しかも、お友だちと一緒に協力して作っていたと聞き、とても嬉しく思いました。

毎日の様子は「コドモン」というアプリで、写真付きで連絡が来るので。離れていても息子の様子が分かり、安心して預けることができました。

保育園では 、海の近くならではの「シーグラスに絵を描くワークショップ」があり、佐渡での思い出のひとつに。それをヒントに、家の前の海で気に入った形の石を拾い、絵を描いてパパへのお土産にしました。

そして最終日。息子に「今日は最終日だよ!」と伝えていましたが、あっさりした性格なので、特に涙はありませんでしたが・・・

お世話になった先生方やお部屋のお友だちに挨拶をして、「さて、帰ろうか」と思ったそのとき。一人のお友だちがスタスタと息子のところへ近づいてきて、「タッチ!」。

その子は、あの“根っこヨーグルト”を一緒に作ったお友だちでした。

特に言葉はありませんでしたが、数日間一緒に過ごしただけでも、子どもたちはちゃんと心を通わせていたんだなと思い、私のほうがウルっとしてしまいました。

宿のこと

宿泊先は、一軒家タイプの古民家でした。

1階にはキッチンとダイニング、和室があり、2階にも2部屋。3人で利用するには十分な広さで、ゆったりと過ごすことができました。

何より印象的だったのは、海が本当に目の前にあること。

家の前をカニが歩いていることもあり、「海の近くで暮らす」という今回の目的を、しっかりと感じられる環境でした。

キッチンには鍋や包丁、お皿などが一通り用意されていたので、特に不便を感じることはありませんでした。

買い物は、バスで15分ほどのところにあるスーパーへ2回ほど行き、夜ごはんは毎日自炊をしました。保育園と仕事が終わると、母がごはんを準備してくれていたので、とてもありがたかったです。 

私は、2階の海が見える部屋を仕事スペースにしました。仕事がはかどったかは別として、目の前に広がる海を眺めながら仕事ができるのは、とても贅沢な環境でした!

夜には月が海の水面に反射して、昼間とはまた違う幻想的な景色に。普段の生活ではなかなか見ることのできない風景を楽しむことができました。

地域のこと

滞在中、佐渡の観光名所にも足を運びました。

佐渡金山や北沢浮遊選鉱場跡、トキの森公園などを訪れ、佐渡ならではの景色や文化に触れました。尖閣湾揚島遊園では海中透視船にも乗る予定でしたが、天候が悪く欠航に。それでも、周辺の絶景を楽しむことができました。

そして、帰宅後も思い出すのが、バスでの出来事です。

保育園の後に観光へ出かけた際、行きと帰りのバスが偶然同じ運転手さんでした。帰りのバスは私たちだけだったので、母が運転手さんとおしゃべりを始めると、佐渡の名所や地元の豆知識など、いろいろなお話を聞かせてくださいました。

さらに、名所の近くを通るときには、バスを少しゆっくり走らせながら説明してくださったり。

地元の方との何気ない交流がとても嬉しく、「佐渡って温かい場所だな」と感じた出来事でした。

そして、佐渡で食べたものの中でおすすめしたいのが、「佐渡 廻転寿司 弁慶 佐渡本店」です。

店内で紹介されていた佐渡の地魚は新鮮で、絶品でした!

さいごに

「子育てはあっという間だよ~」と周りから言われてきましたが、息子が4歳になった今、その言葉をとても実感しています。

だからこそ、今やりたいこと、今しかできないことを、こどもと一緒に経験したいと思い、保育園留学に参加しました。

実際に佐渡島で過ごしてみると、息子が成長した姿や意外な一面をたくさん見ることができました。

そして、スーパーせっかちな私にとっても、日常を少し離れて、海を眺めながらゆっくりと過ごす貴重な時間になりました。

「保育園留学」は、子どもにも、親にも新しい発見や出会いがある、ステキな体験だと思います。

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