北海道 浦河町 浦河フレンド森のようちえん
6歳・9歳
1週間

こんにちは。私たちは私(母)と夫、小学校3年生の息子、6歳の娘の4人家族です。2023年11月に、家族全員で北海道・浦河町へ保育園留学に行きました。
私たち家族は普段からアウトドアが好きで、週末はよく車でキャンプに出かけています。自然の中でのびのびと過ごす子どもたちの姿を見て、もっと日常的に自然の中にいられる環境があれば、とずっと考えていました。とはいえ移住は仕事や生活面でのハードルもあり、簡単なことではありません。お試し移住のようなものがあればしてみたい、と考えていた時に知ったのが保育園留学でした。
息子は小学生なので、学校を休ませなくてはならないこと、受け入れ先が見つかるだろうかという不安から、母娘二人での参加も考えました。ところが私以上に乗り気だったのが息子。息子が通っている小学校からも「ぜひ良い経験をしてきてほしい」と応援いただき、家族全員で参加することを決意しました。留学先を探すにあたっては、保育園留学コンシェルジュさんに大変手厚くサポートしてもらいました。小学生の受け入れ先があることを第一条件に探してくださり、他にも生活面の不安の解消など、丁寧に寄り添っていただき心強かったです。
小学生の受け入れが可能な地域の中でも、特に惹かれたのは浦河町の自然いっぱいの環境。保育園は子どもの自主性と自然との関わりを大切にされていて、その方針に共感したのも大きな理由です。何より、留学先については子どもたちと一緒に調べていたので、子どもたちが「ここに通いたい!」と言ってくれたことが一番の決め手でした。結果、家族全員にとって忘れがたい、すばらしい体験となりました。

娘の通った留学先は「浦河フレンド森のようちえん」。広々とした園舎のすぐ裏には広大な森が広がっていて、行く前からどんなところだろうと娘も私もワクワクしていました。初日の登園時こそ少し緊張していた様子の娘でしたが、在園のお子さんたちが声をかけてくれたおかげですぐに馴染めていたようです。

フレンドは保育園留学の受け入れ実績が多く、受け入れ態勢がとてもスムーズでした。例えば長靴やレインウェアは貸出してくれるので、必要な持ち物は最低限。留学前に園との面談もあったので、不安なことは一つもなかったです。園児たちも留学生に慣れているので、娘をすぐに受け入れてくれ、仲良くしてもらえて安心しました。日中は裏の森で秘密基地を作ったり、自然の中を走り回ったりと、とにかく活発に過ごしていたようです。
一方、小学生の息子は園に隣接するオルタナティブスクール「フレンド森のがっこう」に通わせてもらいました。こちらではなんと園庭で馬を飼っていて、登校するとまず馬のお世話から一日が始まります。お世話が終わるとその日どう過ごすかをみんなで話し合って決め、裏山に登ったり、焚き火をしたりして過ごしていました。地元の魚屋さんがやってきて地域で獲れる魚について教えてくれたり、野生のしいたけを収穫して焚き火で焼いて食べたりと、息子には驚くことの連続だったようです。キノコ嫌いのはずの息子が、「生のしいたけは美味しいんだよ」と嬉しそうに話してくれたことにはびっくりしました。

国語や算数といったいわゆる勉強の時間がなくとも、東京では絶対にできない体験ばかりの中、息子が学んだことはたくさんあったようです。先生に何かを教わる、という形ではなく、自分で主体的に考え、決める、という自主性が自然と育まれていることを感じました。

子どもたちの様子は園と学校のインスタグラムを通して知ることができました。こまめに写真入りで様子を更新してくれるので、気になった時はすぐに様子を知ることができ、安心感が大きかったです。今日はどんな体験をしているのかと、いつも更新が待ち遠しい気持ちでした。

宿泊したのは短期移住者向けの戸建住宅。リノベされた綺麗な建物で、特に不便を感じることもなく、快適に過ごせました。11月の北海道ということで寒さを心配していたのですが、二重窓やガスヒーターで寒さ対策がしっかりされていて、東京よりも寒さを感じなかったくらいです。
宿泊先は大きな道路に面しているので、どこに出かけるにも便利。園と小学校までは車で5分、スーパーや薬局なども15分以内ですぐに行けたので、とても良い立地でした。
家から園が車で10分ほどと近いので、仕事後はすぐにお迎えに行くことができます。それだけで東京の暮らしと比べて、時間の余裕も心のゆとりもずっと違うことに気づきました。いつもなら仕事が終わってからお迎えまでは、どうしても1時間程度かかってしまいます。それが留学中は仕事が終わって10分後にはお迎えへ。普段なら時間に追われ、朝の支度や夜のお風呂などを急かしてしまうのですが、時間に余裕があるとその必要がありません。夜はみんなで外食をしたり、テレビを見ながらゆったりと過ごし、いつもより早い時間に寝る。東京にいる時より生活リズムも安定していて、健康的な生活を送ることができました。

子どもたちが保育園やスクールに通っている日中、私たちは仕事の時間。自宅の他、町内にあるいくつかのコワーキングスペースも利用しながら仕事をしました。コワーキングスペースは自宅からほど近く、個室が借りられるので、集中して作業したい時にはうってつけ。普段と違う環境の中、集中して仕事を進めることができました。浦河町には美味しいお店もたくさんあるので、事前に気になるお店をピックアップしておき、午前の仕事を終わらせたらこのお店へ行こう、と頑張るモチベーションにしていました。
自宅で仕事する日もありましたが、いわゆる作業向けのデスクはありません。そこで夫はなんと、押し入れにモニターを設置して簡易デスクに(笑)。役場の方がモニターを貸してくださり、wifi速度も申し分なかったので、仕事環境は十分整っていました。

浦河町は馬のまちで、いろいろな公園で馬と触れ合ったり、乗馬体験をすることができます。休みの日は家族であちこちの公園へ出かけました。子どもたちはこれだけ馬と触れ合うのは初めての経験で、滞在中にすっかり馬が好きになっていました。ある時はゲストハウスを運営されている方に誘ってもらい、早朝トレッキングに行ったことも。野生のシマエナガやエゾフクロウ、オオワシなどを見ることができ、動物園とは違った体験に子どもたちも大興奮でした。
浦河町は一年を通して気候が穏やかで暮らしやすく、地域の人たちもとても親切で、移住先候補としても理想的です。1週間の保育園留学では地域の方との関わりはそこまでなかったので、近い将来、もう少し長期での滞在もしてみたいです。その際は地域のお仕事に関わらせてもらったり、地元のイベントなんかにも参加できたらいいですね。
今回の留学は、息子にとっては自然の中を毎日駆け回り、学校では学べないことを学べる刺激的な生活。娘にとっては、また会いたいと思えるお友だちがたくさんできた経験でした。


二人とも新しい環境に飛び込むことの楽しさを存分に味わい、帰ってきてからもまた行きたい、とずっと話しているほどです。子どもたちを連れてまた浦河町を訪れるのが今から楽しみです。

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