長崎県東彼杵町 認定こども園つばさ
小学1年生、4歳
1週間
私たちは、神奈川県に住む5人家族です。今回は、こどもたちに自然豊かな環境でのびのびと過ごしてほしいという思いから、長男は学童、次男はこども園に通いながら、長崎県東彼杵町で4回目となる保育園留学を体験しました。
保育園留学を知ったのは、こどもに自然体験をさせてあげたいと思っていた頃、友人に教えてもらったことがきっかけでした。自然の中で思いっきり遊べるだけでなく、普段暮らしている地域を離れ、別の土地で生活しながら園での時間を過ごせることに魅力を感じました。
長男が小学生になり、学校がお休みになる夏休みが参加できる貴重なタイミング。夫の休みの調整などで申し込むまでには2週間ほど悩みましたが、長男が学童に通えること、自然体験をのびのびと楽しめそうなことから、東彼杵町への留学を決めました。
神奈川県からは車で出発し、途中で広島と福岡に宿泊しながら東彼杵町へ。家族で各地を巡りながら目的地を目指す、夏の特別な旅が始まりました。

今回で4回目の保育園留学となる次男。これまでの経験もあり、親としても少し慣れてきた気持ちがありましたが、留学前日になると次男は緊張し始めました。
当日、教室に入るときには「緊張する」と言い、息が荒くなるほど。今まで見たことのない姿に心配になりましたが、先生と一緒に頑張って教室へ入っていきました。
お迎えに行くと、教室でいつもどおり遊んでいる姿があり、ほっとひと安心。新しい環境に一歩踏み出す次男の姿に、親としても胸がいっぱいになりました。
一方、長男も小学生になってから初めての学童で、少し緊張していた様子。それぞれが新しい場所で過ごす、家族にとっても新鮮な一週間の始まりでした。

園では猛暑のため室内で過ごす時間が多かったものの、制作や塗り絵にも取り組み、持ち帰った作品からも園での時間を感じることができました。
特に印象に残っているのは、水曜日のスイカ割りです。担当の先生のご実家で育てられた大きなスイカを使い、みんなで輪になって楽しんでいましたスイカが割れた瞬間には大盛り上がりでした。
その後は園庭でスイカを食べていました。外の開放的な雰囲気で、お庭に直接種をはきながら美味しそうに食べる姿が微笑ましかったです。先生のご実家で育ったスイカをみんなで味わうという、地域や人とのつながりを感じられるエピソードも素敵でした。
暑い日が続き、園庭での外遊びは限られていましたが、午前中にはプール遊びも。最終日の金曜日には大きなグループで泡遊びを楽しみ、その様子を夫と一緒に見学することもできました。

また、夕方には園庭が開放されており、お迎え後に1時間以上遊んで帰る日も3回ほどありました。セミやバッタ、カエルを捕まえたり、遊具やボールで遊んだり、ヤギやポニーと触れ合ったり。涼しくなった時間帯に、こどもたちが思いっきり遊ぶ姿を見られたのが嬉しかったです。

木曜日には夫が合流し、久しぶりにパパに会えた次男は、寂しさから涙があふれて早退することに。先生方が温かく対応してくださり、おすすめしていただいた川へ家族みんなで遊びに行きました。こどもの気持ちに寄り添ってくださった先生方には、本当に感謝しています。おかげで翌日は元気に登園することができました。特に担当の先生には親子ともどもすっかり魅了され、私たちも大ファンに。次男もよくなついていました。

毎日の園での様子は、アプリを通じて写真付きで配信されました。写真とともにこどもの様子を知ることができ、安心して見守ることができました。最終日には先生やクラスのおともだちと記念写真を撮っていただき、A4サイズにプリントした集合写真もプレゼントしてもらいました。次男も嬉しそうで、園で過ごした時間を振り返る大切な思い出になりました。
長男が通った学童も、想像以上に充実していました。川遊びや草木染め、水遊び、英語など、毎日さまざまな経験をさせてもらったそうです。朝活では近所の広場や古墳まで散歩し、走り回って元気いっぱいに遊んだり、自然遊びや学童のおまつりを楽しんだりと、最後まで盛りだくさんの時間を過ごしました。
先生方はこどもたち一人ひとりと丁寧に向き合ってくださり、児童のみなさんも温かく迎えてくれました。安心して過ごせる環境のなかで、さまざまな体験をさせてもらえたことを嬉しく思います。
なかでも心に残っているのが、朝の会でみんなが原爆詩集の中の峠三吉さんの「にんげんをかえせ」を朗読していた姿です。日々の遊びや体験だけでなく、こうした時間を通して、こどもたちが大切なことに触れていることにも感動しました。
長男も「絶対また行きたい!」と話していて、親子にとって心に残る時間になりました。

滞在先は、自然に囲まれたコテージ。木のぬくもりが感じられる空間で、何より楽しみだったのが温泉でした。内風呂も外風呂も温泉で、温度調節もしやすく、毎日こどもたちと入浴を楽しみました。

コテージの前の道をこどもたちが歩く姿や、外でのびのびと遊ぶ様子は、今でも思い出す光景です。虫も多く、ミヤマクワガタを捕まえられたのも嬉しい出来事でした。次男はロフトがすっかりお気に入りで、滞在中はよくそこで過ごしていました。
食事は自炊が中心。ご当地スーパーを巡るのが好きなので、毎日買い物に出かけ、地元で購入した寿司や刺身を味わいました。どのお店も手頃な価格でおいしく、最終日の夜には地元の食材を使ったバーベキューも楽しみました。


キッチンや冷蔵庫はコンパクトで、毎日のお弁当作りもあったため工夫が必要でしたが、調味料やカトラリーが豊富に用意されていたのは助かりました。宿の方も到着時から荷物運びを手伝ってくださり、近くのスーパーを教えてくださるなど、滞在中も親切に対応していただきました。
登園後は、長男の学童と次男のこども園を交互に見学し、スーパーで買い物をしてから宿に戻るのが日課でした。送迎の道中、山の上から眺める海や茶畑の景色がとても美しく、東彼杵町の自然の豊かさを感じました。

家族で出かけたなかでも、特に思い出深いのが「やすらぎの里」での川遊びです。園から車ですぐの場所で、1歳のこどもから7歳の長男まで、みんなで楽しむことができました。夫も合流し、家族5人で過ごせた大切な時間になりました。
また、東彼杵町にあるアートのお店「=vote」では、こどもたちが缶バッジ作りに挑戦。自分たちで作る体験を楽しんでいました。

土曜日は宿をチェックアウト後、午前は東彼杵を観光しました。午後は平和公園に行き、子どもと原爆について考えました。ちょうど投下日前日だったので、公園では式典の準備が進められており、原爆について詳しく子どもに伝えることが出来て良かったです。

地域の方と話す機会は多くありませんでしたが、道の駅で声をかけていただいたり、園庭開放中に保護者の方とお話ししたりすることもありました。学童やこども園の職員の方々から地域のことを教えていただき、少しずつ町への親しみが増していきました。
東彼杵町で過ごした一週間は、自然の美しさだけでなく、出会った人たちの温かさが心に残る時間でした。内海や山、茶畑、海辺を走る電車。どこを見ても美しく、こんな町で暮らしてみたいと思うほどでした。
今回、改めて感じたのは、こどもたちが育つ環境は、今暮らしている場所だけではないということです。異なる土地で生活し、自然に触れ、新しい人たちと出会うことで、家族みんなの世界が少しずつ広がっていくように感じます。
これまで4回の保育園留学を経験しましたが、初めて参加したときには、人生の価値観が変わるほどの衝撃がありました。それ以来、身近な自然にも目が向くようになり、家族で外遊びに出かける機会も格段に増えました。留学中の出来事は、帰宅したあともこどもたちとの会話によく登場します。
東彼杵町には、また家族で訪れたいと思っています。長男も次男も、それぞれに大切な出会いがありました。
参加を決めるまでには悩むこともありますが、それ以上に得られるものがあったと感じています。今住んでいる場所がすべてではなく、さまざまな暮らし方や選択肢があることを、こどもたち自身が体験を通して知る。そのきっかけをくれた保育園留学に出会えて、本当によかったです。

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