京都府宮津市 亀ヶ丘保育園
3歳
1週間
私たちは親子2人で、2026年3月に亀ヶ丘保育園で初めての保育園留学に参加してきました。
保育園というと、引っ越しなどの機会がない限り一つの園しか知らずに過ごすことがほとんどですが、保育園留学を知ったときに「他の園の活動や地域によって異なる生活を、短期間体験できるなんて素敵な企画だな」と感じました。
一方で、その地域でどんな体験ができるのか、車がなくても生活できるのかなど、具体的なイメージが湧かず、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
そんな中、たまたま新たに追加された宮津市の案内がLINEで届き、「ここなら行けそう」と感じたことが後押しに。ちょうど仕事も落ち着き、在籍園の行事もないタイミングだったこともあり、数日で申し込みを決めました。
決め手は、交通経路がイメージしやすく、徒歩圏内で生活できそうだったこと。そして、舞鶴の艦船や伊根の舟屋、天橋立など、普段の旅行ではなかなか一度に回れない場所が集まっている地域だったことも大きな魅力でした。
普段は人の多い地域で暮らしているからこそ、自然の中でのびのび過ごし、海を思いきり感じてほしい——そんな期待を胸に出発しました。

直前に子どもの咳が悪化していたことが不安でしたが、幸い当日には落ち着いてきていたため予定通りの出発となりました。
いろんな電車に乗りたいという子どもの要望を叶えるため京都市内から京都駅へ、そこから特急まいづるで舞鶴へ向かいました。そこで一日観光した後翌日、丹後鉄道に乗っていよいよ宮津市へ到着です。

初日は、時々不安になって保育士さんの元へ行き、手をつないでもらいながら気持ちを落ち着けていたようです。それでも、すぐに仲良くなったお友達と手をつないで活動に参加する姿も見られ、子どもの順応の早さに驚かされました。
室内には、おままごとや電車遊び、恐竜コーナーなど、子どもが夢中になれる空間がしっかりと分けて用意されていて、特におままごと遊びを存分に楽しんでいたようです。
今回は行事や避難訓練も重なり外遊びは多くはなかったものの、一度海までお散歩に連れて行っていただいたことは、とても印象に残っている様子でした。降園後に「ここ、あるいていったよ!」と嬉しそうに教えてくれました。。
また、滞在中には3月11日を含んでいたため、海辺の街ならではの避難訓練にも参加させていただきました。日常の中に防災の意識が自然と組み込まれていることに、地域性を強く感じる貴重な体験となりました。
園では本来個別の連絡帳はないとのことでしたが、わが子のためにお手製の連絡帳を作ってくださり、毎日の様子を丁寧に書いてくださいました。その一文一文から、園での時間がしっかりと伝わってきて、親としてとても安心できました。

最終日には、「今日で最後だよ」と伝えてもあまり実感がない様子でしたが、クラスのお友達が名前を呼びながら駆け寄ってきてくれる姿を見て、「たった数日でも、こんなふうに関係が築けるんだ」と自然とあたたかい気持ちになりました。
滞在先の一棟貸しの宿「moku杢<いちょう>」さんにお世話になりました。お部屋はとても広く、親子ふたりではもてあますほどの空間でした。特にお風呂が広く、子どもは念願だったバスボムで遊べたことがとても嬉しかったようです。

到着後すぐに宿の方が挨拶に来てくださり、その後もレンタサイクルの提案やランチをご一緒する機会があり、宮津市での暮らしについてたくさん教えていただき、現地に頼れる家族ができたような安心感がありました。
食事は、昼は外食、夜は自炊が中心でした。キッチンは広く使いやすく、子どもも料理のお手伝いを楽しみにしていて、毎日嬉しそうにキッチンに立ってくれました。

地元のお魚をお寿司やお刺身で味わったり、ローカルな牛乳を楽しんだりと、食からも地域を感じることができました。降園後にはほぼ毎日買い物に出かけ、「今日は何を食べようか」と考える時間も楽しみのひとつでした。


仕事については、Wi-Fi環境は問題なくリモート会議も可能でした。途中からは紹介していただいたコワーキングスペース「クロスワークセンター(https://www.instagram.com/cross_miyazu/ )も利用し、気分転換をしながら仕事との両立ができました。

朝の海の静けさと澄んだ空気は、本当に印象的でした。普段暮らしている街とは全く違う時間の流れに、心がすっと整っていくような感覚がありました。

また、古い建物が「保存されている」のではなく、「今も生活の中で使われている」ことが多く、そこに息づく暮らしを感じられたことも印象に残っています。
初日からご近所の方が気軽に声をかけてくださり、道を歩くだけで自然と会話が生まれる温かさがありました。地元の方に教えていただいたお店も多く、一週間ではまわりきれないほど充実していました。
また、「保育園留学で来ているんです」と話すと興味を持ってくださる方も多く、地域との距離の近さを感じました。

期間中は時短勤務にしていたこともあり、明るいうちにお迎えに行き、公園で遊んだり高台まで登ったりと、親子でたっぷりと時間を過ごすことができました。毎日海を眺め、朝はパン屋さんへ焼きたてのパンを買いに行く——そんな何気ない日常が、とても贅沢に感じられました。
滞在前後の土日を利用して舞鶴や伊根、天橋立へ足を延ばし、遊覧船に乗ったりレンタサイクルで景色を楽しんだりしました。

子どもにとって初めての海はとても新鮮だったようで、海水を少しなめてみたり、波をじっと眺めたり、貝殻を探したりと、五感で楽しんでいる姿が印象的でした。

今回の参加は、「勢い」で決めた部分も大きかったのですが、実際に飛び込んでみると、想像以上に多くの発見と出会いがありました。大きな目的がなくても、少しの興味とタイミングがあれば十分。一歩踏み出すと、思いがけない素敵な体験に出会えるかもしれません。
今回訪れた地域は、季節によって全く違う楽しみ方ができる場所です。またいつか雪遊びの季節や、思いきり海で遊べる夏にも訪れてみたいと思っています。

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