熊本県 天草市 もぐし海のこども園
3歳
2週間

こんにちは。私たちは大阪に住む夫婦と娘(3歳)の家族です。2025年4月熊本県天草市牛深町へ2週間の保育園留学に行ってきました。
都会の喧騒からふっと離れて、自然の中で子どもと過ごす時間を持てたら。そんな想いが胸の奥でずっとくすぶっていた私たち家族にとって、「保育園留学」というサービスを知った瞬間は、まさに“これだ!”という直感が走る出会いでした。
自営業という働き方をしている私たち夫婦にとって、場所を選ばず仕事ができる環境はあるものの、保育園の環境や日々のルーティンには限界も感じていました。子どもがもっと自由に、自然の中で五感を使ってのびのび育ってほしい。そんな希望が募っていた頃、5月のゴールデンウィークを活用できるタイミングで、保育園留学を決行することに。
目的地は、熊本県天草市のもぐし海のこども園。
自然の海が目の前に広がる、まるで絵本の世界のような場所です。
初めての登園日、娘は私たちの心配をよそに、到着した途端にパッと笑顔を見せて遊び始めました。その姿に、私たちもホッ。もぐし海のこども園は、やりたいときにやりたいことを自由に選ばせてくれる保育方針で、娘にはぴったりの環境でした。
室内では、ねんどや絵の具を使っての創作活動。園庭では、泥遊びに木登り、虫取りに夢中。虫が苦手だった娘も、友達の姿を見ているうちに平気でバッタやカエルを捕まえるように。「キャッキャッ」と笑いながら走り回る姿は、まるで小さな冒険家みたいです。
中でも印象的だったのは、近くの海岸へのお散歩。まだ海水が冷たい5月にもかかわらず、子どもたちは服のまま「ザブーン!」と海に飛び込み、小さな魚や貝を探して大はしゃぎ。先生たちも一緒に遊び、全身で自然を楽しんでいるその姿が、娘の心に深く残ったようでした。
私たちが滞在した宿は、もぐし海のこども園にほど近く、設備も充実していてとても快適。
調味料や調理家電、魚をさばく包丁やまな板まで、何でも揃っていて、毎日気持ちよく料理ができました。
驚いたのは、宿のオーナーさんがとにかく親切で、しかも娘と同い年のお子さんが同じ園に通っていたこと。園でも宿でも一緒に遊べて、娘はすぐに仲良くなり、毎日がまるで“親戚の家に遊びに来ている”ような感覚に。一緒にご飯を食べたり、夜は「パチパチッ」と音を立てる花火を楽しんだりと、思い出がどんどん積み重なっていきました。
オーナーさんには釣りも教えていただき、釣った魚をその場で捌いて夕飯に。初めて自分で釣ったメバルを刺身にして娘に食べさせたところ、なんと刺身初体験のはずが「おいしい!」とパクパク。新しい食体験にもなりました。
滞在中は、地域の方や留学中の他のご家族との温かな交流も数え切れないほどありました。
例えば、釣った魚の締め方が分からず戸惑っていた私たちに、顔なじみの鮮魚店のお母さんがその場で三枚おろしまでしてくださったこと。園バスのバス停前のお宅では、毎日のようにお邪魔し、おかずを分けていただくことも。都会ではあり得ないような心のふれあいに、感動で胸がじーんと熱くなりました。
また、偶然、同じ時期に保育園留学に参加されていた家族と飲食店で出会い、その場で意気投合。子どもたちの年齢も近く、すぐに仲良くなり、釣りをしたり、花火をしたり、宿で一緒に食事をしたり、兄弟がいない娘にとっては兄弟ができたように喧嘩をしたり仲直りをしたりと、かけがえのない体験をさせていただきました。
休園日には、シュノーケリングや海釣りにも挑戦。
娘はシュノーケリングの冷たい水に驚いて途中でリタイアしたものの、ガイドのトミーさんと遊びまくって大満足。近くの砂月海水浴場ではアサリをたくさん採って、夜は「ふっくらつやつや」な酒蒸しでペロリ。
この2週間は、まさに「地域の中で生きる」ことを体感できた時間でした。
自営業である私たちにとって、保育園に子どもを預けている間は貴重な仕事時間。Wi-Fi環境も整っていて、仕事には何の支障もありませんでした。
むしろ、送り迎えがある生活は新鮮で、空き時間には海辺を散歩して気分転換。「ザザーッ」と波の音を聞きながら、心も体もリセットされるような感覚は、都会ではなかなか味わえない贅沢でした。
毎日の食卓では、地元の鮮魚店で新鮮なお刺身を買ったり、釣った魚を捌いて食べたりと、まさに“地産地消”の生活。お米もとてもおいしく、娘は朝からモリモリ食べていました。
最終日、園のお友達や先生たちが窓から姿が見えなくなるまで手を振ってくれた光景が、今も目に焼き付いています。
娘はすっかり天草の“海の保育園”が大好きになり、帰宅後も絵本を何度も読み返しながら、「また行きたい!」を連発。夫婦で話し合って、「ここは毎年訪れよう」と心に決めました。
地域の人の温かさ、自然との共存、そして子どもの成長を実感できるこの場所。牛深という街は、私たち家族にとってまさに“第2のふるさと”になりました。
次はハイヤ祭りも見てみたい。そう思わせてくれる出会いと体験の宝庫です。
保育園留学は、単なる「お試し移住」や「ワーケーション」ではありません。もっと根源的な、“生きている”という実感を親子で共有できる、本当に貴重な時間です。
我が家は、自然の中で暮らすこと、地域の人と関わることの豊かさを、この2週間で何倍にも感じました。日々の生活に追われて、子育ての方針に迷うこともあるかもしれません。でもこの体験を通して、親としての選択に自信を持てるようになった気がします。
子どもが多感な今だからこそ、ぜひ思い切って飛び込んでみてください。そこには、家族の絆がぐっと強まる、新しい日常が待っていると思います。
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