三重県志摩市 しまの杜こども園
4歳
1週間
私たちは東京に住む3人家族です。娘が初めての人とも交流できるようになってきたタイミングで、三重県志摩市で保育園留学を体験しました。
保育園留学を知ったきっかけは、知り合いが実際に体験しているのを見たことでした。話を聞くうちに興味が湧き、詳しく調べていく中で「ぜひ娘にも同じような体験をさせてあげたい」と思うようになりました。
都心での生活では、どうしても大自然に触れる機会が限られてしまうため、普段から「もう少し自然に触れる機会を作ってあげられたら」と感じていました。海や虫が大好きな娘にとって、自然が身近にある環境で過ごす時間は、きっと心に残る特別な経験になるのではないかと思ったのです。また、新しい保育園という環境に飛び込むことが、コミュニケーションの幅を広げたり、チャレンジする気持ちを育てたりするきっかけになるのではという期待もありました。
1〜2か月ほど家族で検討を重ねる中で、「4歳なら新しい可能性が見つかるかもしれない」という思いと、最近習い事など新しいことにも前向きに挑戦するようになった娘の姿が、最後の後押しになりました。
留学先は、娘の大好きな海が近くにあること、ペット同伴が可能な宿があったこと、そして父親の出身である関西エリアに近く祖父母にも会える機会になることから、三重県志摩市に決定しました。

東京から三重までは車で移動。少し長い道のりでしたが、「どんな保育園かな」「海は見えるかな」と家族で話しながら向かう時間もまた、これから始まる体験への期待を膨らませてくれるものでした。こうして、我が家にとって初めての保育園留学がスタートしました。

登園初日、娘は少し恥ずかしそうにしていて、教室に入るのをためらう様子がありました。新しい場所、新しい先生やお友だちに囲まれる環境に、親としても「大丈夫かな」と少しドキドキしながら見送ったのを覚えています。
それでも初日からお友だちが優しく声をかけてくれたようで、帰宅後には「楽しかった!」と嬉しそうに話してくれました。その一言を聞いたとき、ほっと胸をなでおろしたのを覚えています。
朝の会では「好きな食べ物は?」という質問に「りんごと参鶏湯」と答えたそうで、その様子を先生から聞いたとき、園での時間を娘らしく過ごしていることが伝わってきて、安心した気持ちになりました。
アイスクリーム屋さんごっこをしたり、滑り台で遊んだり、先生と絵本を読んだりと、初日からたくさん遊んだことを嬉しそうに話してくれました。

初めて着る園服もとても気に入ったようで、降園後もしばらく脱ぎたがらず、そのままスーパーへ。偶然同じ服を着ている子を見つけると、「同じだね!」と嬉しそうにしている姿が微笑ましく、少しずつこの場所に馴染み始めているのかなと感じました。
ピアノの音に合わせて歩き、音が止まったら椅子に座るゲームもしたそうで、椅子が足りないときは誰かの膝に座るというルールの中、娘は新しくできたお友だちの膝に座らせてもらったと聞き、思わず微笑んでしまいました。
ひな祭りの写真撮影では、「おひなさまの顔」を意識して、にっこりではなくすまし顔をしていたそうで、先生から聞くエピソードひとつひとつに、園での温かな時間が伝わってきました。最初は恥ずかしさもあり先生と話すことが多かったようですが、先生が優しく寄り添ってくださったことが心に残っているようで、娘は「担任の先生は優しいから好き」と何度も話していました。親としても、そんな先生方に見守っていただけたことが本当にありがたく感じました。

娘の変化も日ごとに感じられました。最初の1〜2日は先生に「なんでいちごは赤いの?」と質問攻めにしていたそうですが、3日目には好きなぬいぐるみが同じお友だちを見つけて嬉しそうにしたり、4日目にはお友だちの名前を覚え、「普段の保育園とここ、2つ通ってもいいな」と話すほど馴染んでいきました。最終日の前日には、自分から「仲間にいーれーてー」と声をかけて遊びに入れてもらったそうで、その成長に親として胸が熱くなりました。
園庭遊びもとても楽しかったようで、特に滑り台がお気に入り。登園や降園のたびに何度も滑り、赤い三輪車にも夢中になっていたようです。

そして中でも印象的だったのは、「どんぐりクッキー屋さん」という活動でした。拾ったどんぐりで作ったクッキーを園長先生に販売するというもので、娘は「いらっしゃいませ」は恥ずかしくてお友だちに任せながら、クッキーを箱に入れて運んだり「どうぞ」と渡す係を担当したそうです。園長先生がにこにこ受け取ってくれたことが、とても嬉しかったようでした。

最終日には「今日は延長保育でもいいよ」と言うほど登園を楽しみにしていて、お迎えのときには「みんなに会えないの寂しいね」と少し寂しそうにしていました。お友だちや先生に手紙を書いて渡し、「また来たい」「新しくできたお友だちに会いたい」と話す娘の姿を見て、短い時間でもこんなにも大切な出会いができたのだと、親としてしみじみ感じました。

滞在先はコテージ型の宿「フィオーレ志摩」にお世話になりました。周りを気にせずゆったり過ごすことができました。ペット同伴が可能だったため、愛犬も一緒に滞在し、ドッグランや自然の中の散歩を楽しんでいました。

宿のロビーにはうさぎがいて、毎日のように触れ合いに行くのが娘の楽しみでした。スタッフの方が撫で方や食べ物のことを丁寧に教えてくださり、「今日はうさぎさん起きているかな?」と保育園から帰るたびに見に行くほどでした。

食事は7割ほど自炊で、地元のスーパーで食材を買い、BBQをしたり鍋をしたりしました。特にPLANT志摩店という巨大なスーパーは品揃えが豊富で、娘もその広さに大興奮。魚介やお肉を買ってコテージでBBQをしたのは家族にとって楽しい思い出です。
外食では松阪牛の焼肉や、志摩スペイン村の海鮮パエリアも美味しく、食のハズレが一切ない地域だと感じました。

保育園の帰りには海岸に立ち寄ることも多く、娘は貝殻を拾ったり波と追いかけっこをしたりして遊びました。夜には満点の星空を見ることもでき、普段とはまったく違う時間の流れを感じました。
週末には志摩スペイン村や温泉、鳥羽水族館にも行き、さらに伊勢神宮やVISONにも足を延ばしました。海女さんが実際に潜る様子を見ることもでき、伊勢志摩の文化や暮らしにも触れることができた充実した1週間でした。

たった1週間でしたが、子どもの可能性を改めて感じる貴重な時間でした。少し慣れるまで時間がかかったとしても、子どもは自分のペースで環境に溶け込み、最後には「まだ帰りたくない」「みんなに会えないの寂しい」と言うほど楽しんでいました。

迷っている方には、「子どもの可能性を信じて、ぜひチャレンジしてみてください」とお伝えしたいです。自然が好きなお子さんや、食べることが好きなお子さんにとっても、志摩市はとても魅力的な場所だと思います。
保育園留学を経験して、本当に参加してよかったと心から思っています。
家族みんなにとって、忘れられない1週間になりました。

体験談一覧へ