宮崎県串間市 さくらさくら認定こども園
0歳
1週間
こんにちは、私たちは福岡に住む家族です。2025年1月、私たち夫婦と娘(0歳)の3人で宮崎県串間市へ、1週間の保育園留学に行ってきました。
行き先は、宮崎県の最南端に位置する串間市。太平洋に面した海が綺麗なまちで、国内外からサーファーが集います。
福岡からは宮崎空港経由でも行けますが、市内の移動には車が必須なので、熊本経由で車で向かいました。夫と私、もうすぐ1歳になる娘の3人で300kmを寄り道しながら5〜6時間えっちらおっちら、往路で既に旅気分満載です。
宮崎県は、黒潮の影響で暖かく、日照時間も長い地域です。また、快晴日数は全国3位ということもあり、1月でも10℃台後半の暖かさで南国気分を味わえます。
保育園留学は通常、日曜チェックイン→土曜チェクアウトですが、ゆっくり地域周辺を巡りたかったので1日前倒しで宮崎に入りました。日曜は丸一日観光して、月曜から、ドキドキの登園です。
「さくらさくら認定こども園」は、園児数100名以上の大規模園です。見渡す限り畑が広がるロケーションに、広々とした園舎。
ツリーハウスやボルダリングがある芝生の園庭は、朝8時台に登園すると子どもたちがもう駆け回って遊んでいます。先生たちの挨拶も明るく爽やか、エネルギーに満ちていました。朝の会のピアノの音が、園庭を越えて畑にまで響き渡ります。まさに、串間市保育園留学のページに記載されている、「小さな頃からたっぷり外で遊んでタフなこころと体をつくる」を地で感じることができました。
全国から取り寄せた食材をつかった無添加・手作りの給食とおやつ。土手での草スキー、川での鮎漁や干潟探索、園長先生の趣味でもあるバイク(!)など季節ごとの活動。鶏を捌いたり火をおこしたり自給自足の暮らし体験をするキャンプが行われているそう。園では「生きる力を持った人」を目指しており、これらの経験が、少しの困難にも負けないこころと体を醸成していくのでしょう。地域内でも遠くからわざわざ通っておられる方も多いと聞いて、納得しました。
普段は福岡市の中心部にある小規模保育園に通っている娘。先生方の愛情たっぷりに育ててもらって大好きな園ですが、ビルの一室で園庭がないなど、どうしても環境の制約はあるものです。
0歳から体を動かすことや外に出ることが楽しめるように全力で取り組む先生方と在園児さんの様子を見ると、まだ10ヶ月の娘ですが、この先自由に動き回れるようになったら、こんな自然あふれる環境で遊ばせてあげたいなぁ…と、心が揺れました。
娘は普段、人見知りも場所見知りもほとんどせず、初めてのこともニコニコ笑って楽しむタイプ。今回もすんなり馴染むだろうと思っていましたが…なんと、初日から泣いて熱を出すという想定外の展開。小さいなりに緊張もあったのでしょうか…我が子の違った一面を知りました。
それでも、徐々に回復し、5日間のうちに園で過ごせる時間が増えました。園からLINEで届く写真にも笑顔が増えて、日に日に変化する様子にはたくましさすら感じました。
連絡帳と、最終日にいただいた記念写真はいい思い出です。親としては大変な思いをさせてしまい、胸が締め付けられる気持ちもありました。はじめての場所で過ごした1週間、本当によくがんばってくれました。
翌週、いつもの園に戻ると先生に「おしゃべり上達したね!」と驚かれたんですよ。もちろん、まだ10ヶ月ですから具体的なものではなく「ばばば」などの喃語です。言葉の理解がはじまり発声の練習をする大切な時期、園庭での運動遊び、たくさんのお友達との活動が刺激になったのかもしれません。
そうそう、これは保育園留学に行ったから、というわけではないのですが…留学後すぐに「いただきます!」も一人でできるようになったんですよ。日毎に成長する0歳児、自宅と異なる場所での暮らしと娘の変化は私たち夫婦にとって思い出深いものになりました。
留学中は、園まで車で10分弱のところにある、一棟貸しの宿「ゲストハウスたけだ」に滞在しました。串間出身、もともと酒屋さんをされていたという武田夫妻がご自宅併設で運営している宿です。
「畑で採れた大根どうぞ」「うちの孫が使っていたおもちゃで」など、何かとお隣さんのように気にかけてくださり、実家に帰ってきたかのようでした。
食器や調理器具も揃った広いキッチンがあるので、道の駅や近所のAコープ(JAグループのスーパー)で買った地元の食材をつかって料理するのが楽しかったです。お惣菜も充実しています、鶏ムネの昆布締め、初めていただきました。定番の宮崎餃子や珍しい野菜にもチャレンジしましたよ。
私たち夫婦は共にリモートワーカーです。娘を保育園に預けたあとは、普段と変わらず仕事に取り組みました。
せっかくの機会なので、いろいろなスペースを利用してみたい!「道の駅くしま」は飲食店やイベント広場、さらにはドッグランも併設されています。ここの交流館内フリースペースは大きな窓から光が入る気持ちのいい空間でした。貸切予定が入ることもあるので掲示板をチェックしておくとよさそうですよ。
お寺×ITの取り組みがユニークなGOMADO WORK PLACEは、では護摩の香りに包まれ、心なしか集中力もアップ!
利用料500円をお賽銭箱に入れるという性善説システムが新鮮です。
お昼は交流館に串間発の回転寿司グループ「寿司虎」や「ぶりプリ丼」が看板メニューの食堂があるほか、お弁当も充実しているので、ランチの選択肢には困りません。名物「ぶりプリ丼」。その名の通り、特産品のぶりがプリプリ&お手頃価格に感激しましたよ。
今回感じた串間の素晴らしさを一言で言うなら、「自然の中におじゃまする」感覚。都井(とい)岬には野生の馬が暮らしています。御崎馬といって、現存する日本在来馬の一種だそう。やや小柄でがっちりした姿で、あちこちで草を食む姿が見られます。春には仔馬を見られることもあるそう。動物の生活圏におじゃまするのは、動物園ではできない体験です。野生の猿にも会いました。娘も興味深く見つめているようでした。
日本中でのぼれる灯台16基のひとつ、都井岬灯台からは人工物がなにもない、自然のままの海岸線を見渡せます。広大な太平洋を眺めながらの離乳食、最高!
写真で伝えきれずもどかしいですが、石波海岸の景観スポットは「ここに惚れて移住した」という人もいるくらい、美しい風景が広がります。
天然記念物に指定されている海岸樹林が広がっているので、建物などの人工物が視界に何もなく、絶え間ない波の音の中、太古からの時の流れを感じました。高台にひっそりと佇むテーブル、ここで仕事するとタイムトリップできそうですね。
宮崎県はサーフィンの聖地として知られていますが、中でも串間市はディープなスポット。国内外からユニークな人たちが集まり、特に市木(いちき)地区には移住者があつまり居心地よいコミュニティが生まれているようです。「保育園留学で来たんです」と言うと、地域の方の多くが知ってくださっていて、驚くとともに地域に浸透している嬉しさを感じました。
串間市中心部から車で30分ほど走ると、移住したご夫妻のお店自家製酵母パンの「ホシノウエベーカリー」など、感性豊かなスポットが点在していて大人も楽しめました。
同じく、移住組の水野さんが手がける宿「ミチカケ」は、串間市のもうひとつの宿として紹介されています。
福岡との二拠点で、日本人とアメリカ人の夫妻がハンバーガー屋さんCABALLO COAST CAFEをされているとのことだったのですが、あいにくお店が閉まっているタイミングで、残念!いえ、再訪する理由ができましたね。
まだオープンしたばかりの串間市保育園留学、滞在中は役場の職員さん、保育園の園長先生をはじめ、まちの方から串間のお話を聞く機会にも恵まれました。
1週間の短い滞在でしたが、自然のなかで動物たちに出会い、豊かに生きている人たちと交流すると、自分たちの暮らし方についても揺さぶられますね。
娘にとっても、私たち夫婦にとっても、大きな学びと刺激をもらった1週間。またいつか、串間市を訪れたいと思います。大きくなった娘に、「ここに行ったんだよ」と話せるように、今回私が行った / 気になった場所をマップにしました。これから留学する方の参考になると嬉しいです。
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