鹿児島県 錦江町 法輪保育園
4歳
1週間

はじめまして。私たちは、東京で暮らす3人家族です。都会の忙しさから離れて、4歳の息子に海や山の自然が身近にある環境を体験させたいと思い、2023年11月鹿児島県錦江町にある法輪保育園へ1週間の保育園留学に行くことにしました。私は旅行が好きで、いろいろな地域を見ることに興味があるんです。せっかく留学するなら普段なかなか行けない場所にしようとここを選びました。
錦江町へはまず東京から飛行機で博多へ。博多からは新幹線に乗り換えて鹿児島中央駅、そこからはレンタカーで行きました。帰りは、鹿児島空港から東京へと飛行機で戻りました。息子は普段乗らない飛行機や新幹線にとても楽しそう!博多でおいしいランチを食べたり、鹿児島で路面電車に乗ったりと、留学先への道のりも思い出の一つとなりました。

法輪保育園は園児数が全員で18人。アットホームな雰囲気で、温かく私たちを迎え入れてくれました。初日、登園時には少し涙が出てしまった息子も、帰る時には「こんなことしたよ!」と嬉しそうに園でのことを話してくれるほど、楽しんできました。
東京で通っている園には園庭がないので、ここでの園庭遊びはとても楽しかったようです。私たちも驚いたのですが、初日に息子がはじめてジャングルジムに挑戦したんです!息子はこれまでジャングルジムに興味を示すことはなかったのですが、園のお友だちがみんな当たり前のように登って遊ぶ姿に刺激を受けたのかもしれません。息子ははじめて頂上まで登れて本当に嬉しかったようです。一度できてからは何度も何度も登り「見てみて!」と誇らしげにしていました。

在園児さんが発表会でする劇や和太鼓の練習を見たり、体操の先生が来て縄跳びを教えてくれたり、遠足したりと、さまざまな体験をさせていただきました。
遠足は園長先生がバスを出してくださり神川大滝公園へ。神川大滝公園には高さ25mもある大きな滝があって、大きなローラー滑り台やザイルクライミングの遊具もあるんです。その後は近くの海へ行き、海辺で拾った枝で砂に文字を書いたり、松ぼっくりを拾ったりしていました。身近に大自然に触れる体験ができることはいいですねと先生に言うと、「これが日常ですから」と笑いながら話されていました。ここでの日常は、私たちにとっては非日常。そのような体験ができたことは、貴重なことだと感じました。

室内の遊びにはデジタル技術が取り入れられていました。紙に自分で描いた絵がモニターに現れて、勝手に動き出すんです。東京でもしたことなかったので、息子も感動していましたね。

園のお友だちとも仲良くなったようです。ここは最寄り駅まで車で2時間ほどかかる場所にあり、電車に乗ったことがないお友だちも多いそう。息子はお友だちに電車や新幹線のことを教えてあげて、反対にお友だちからは自然での遊びや園庭遊びを教えてもらったり。お互い知っていることを教え合って、とてもいい影響があったのではないかなと思います。

先生方はみなさん優しく、丁寧にケアしてくださいました。お迎えの時には今日の出来事や息子の様子をお話ししてくれて、最初は知らない園に不安もありましたが、途中からはそんな不安もなくなりましたね。
最終日には、園のお友だちがさよならと代わるがわる息子にハグをしてくれました。その後車に乗って息子に「もうお別れだね」という話をすると、急に寂しさがこみ上げてきたのか少し涙が出る様子も。楽しい時間を過ごしたんだな、来てよかったなと感じました。

宿泊施設は、一棟貸しの移住体験住宅「かたす住宅城元」。私も妻もずっとマンション育ちでしたので一軒家に住んだことがなく、どんな感じだろうと期待と少しの不安を抱えて向かいました。実際に来てみると、清潔で家電も新しいものが揃えてあり、とても快適に過ごすことができました。虫が苦手な息子はアリを見つけて初日は騒いでいましたが、2日目にはもう慣れて平気になっていました。子どもの順応性ってすごいです。
部屋の一つに大きな黒板がある部屋がありましたので、そこを息子の部屋として使用することにしました。自宅には子ども部屋がないので、息子ははじめての自分の部屋に大興奮!襖を線路に見立て電車を走らせて遊んだり、黒板にお絵描きをしたり、すごく楽しそうに過ごしていました。
宿泊施設の管理をされているカワマエさんには、とてもサポートしてもらいました。定期的に連絡を取り困ったことはないか聞いてくれたり、地域のおすすめの飲食店や観光スポットも教えてもらいました。また地域活性化センター神川など、周辺施設へも私たち留学生家族のことを事前に説明いただいていたようで、どこに行ってもよそ者扱いされることもなく温かく受け入れていただきました。
コンビニは徒歩5分、スーパーは車で5分の場所に何軒かあり、いくつかのスーパーをはしごして地元の食材やお酒を見て回るのも楽しかったですね。鹿児島ではスーパーで鳥刺しが売っていると聞いていましたが、実際に目にするとやっぱり驚きました。スーパーでも地元の味を存分に楽しむことができます。園の隣は焼酎魔王の醸造所でしたが、車を運転していたのでほぼ飲めず、残念!次回来たときにはリベンジしたいです。
平日は宿泊施設でリモートワークをしていました。一度、地域活性化センター神川にも行きましたが、どちらもwi-fiも空調なども何の問題もなく快適に仕事をすることができました。私が仕事をしている間、妻はバスに乗って神川大滝公園へ行ったり、海沿いの可愛いカフェ巡りをして楽しんでいましたね。東京に帰る日には、帰り道の途中で花瀬自然公園にも立ち寄りました。

保育園留学に来る前ははじめての場所での生活に不安もありましたが、息子が自然と溶け込んでいく姿を見て安心しました。法輪保育園では、はじめての挑戦やお友だちの劇を楽しむ姿など、息子の新たな一面も発見。苦手だった虫への恐怖も少し和らぎ、川でカニを見つけたりなど、以前よりたくましくなったように感じます。
滞在中は子どもと接する時間も増え、親にとってもいい経験となりました。「もう一度保育園留学をしたいね」と妻とも話していますが、もう一度錦江町に来たい気持ちと、他の場所に行ってみたい気持ちがあり、すでに悩んでいます。
錦江町は海も山も近く、どちらも楽しむことができます。ヒラマサ丼などご当地グルメも絶品ですし、スーパーの食材も新鮮で、おいしいお酒もたくさんあります。可愛いカフェや大きな公園と、ところどころに楽しみが散らばっていて、いろんな楽しみ方ができると思います。せっかく普段と違う生活をするのなら、本土最南端にほど近いこの錦江町に来てみてはいかがでしょうか?
取材・執筆 田中亜由美
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