新潟県佐渡市 羽茂こども園
3歳・0歳(10ヶ月)
1週間
私たちは、静岡県に住む4人家族です。今回、3歳と10ヶ月の2人の娘と新潟県佐渡市で1週間の保育園留学を体験してきました。
保育園留学を知ったのは、インターネットで偶然目にしたことがきっかけでした。大人にとっても留学は勇気のいる経験ですが、幼い子どもが早い時期に体験できるのは貴重で、今後の人生に必ずプラスになると感じました。普段、長女はモンテッソーリ教育を方針に掲げるカトリック系の私立幼稚園に通っていますが、保育園留学では、普段では味わえない学びや発見を得たいと思い、参加を検討しました。
時期や地域を決めるまでには1〜2か月悩みましたが、休暇が取れる日程であること、自家用車でのアクセスが良く宿と園の距離も近いこと、そして親にとっても行ったことのない地域であることに魅力を感じ、最終的に新潟県佐渡市での保育園留学への参加を決意しました。
静岡県にある自宅から直江津港までは車で約6時間。さらにフェリーで佐渡へ向かい、合計で片道約8.5時間の道のりでした。普段なかなか乗る機会のないフェリーの旅も、子どもにとって特別な体験となり、出発からワクワクした気持ちで1週間の留学が始まりました。

出発前、最も不安だったのは、娘が普段と違う環境に早く慣れることができるかどうかでした。登園初日、園長先生、副園長先生、担任の先生と次々に出会い、少し緊張もあったようですが、たまたま誰よりも早く登園した娘は、先生方や真新しいおもちゃ、クラスメイトの温かい迎えにより、初日のお昼にはすっかり溶け込んでいました。翌日から通園バスで一緒に通うことになる同じクラスの女の子と仲良くなったことも、順応を後押ししました。帰宅後には「楽しかった!」と元気に報告してくれ、親としても安心しました。心配していたのは親だけだったようです…。
園での生活は、室内遊びも屋外遊びも多彩でした。粘土やお絵描き、年長さん主催のお祭りなどに参加でき、各クラスでカナヘビやカタツムリを飼っているのも新鮮で、娘にとって新しい発見が多くあったようです。滞在中に開催された園内のお祭りでは、わなげや宝石掴み、わたがしやかき氷の購入などとても楽しめたようです。特にかき氷が気に入ったようで、翌日には娘の希望で年長さんクラスへかき氷の作り方を教わりに行きました。写真は年長さんに手伝ってもらって作った父母本人の3名分のかき氷、お祭りでゲットしたアクセサリー等です。

外遊びは天候の影響で園外活動は少なかったものの、園庭の大きな滑り台、クラスで訪れた元牛舎での活動などを楽しみ、自由で生き生きとした時間を過ごしました。
また、1日の様子はアプリ「コドモン」で写真付きで報告していただけたため、本人からは聞けない細かな出来事まで知ることができ、安心感につながりました。最終日は子どもにとって普段通りの金曜のようでしたが、帰り際にクラスの友達が見送ってくれるなど普段と違う雰囲気を感じたのかもしれません。泣くことはなかったものの、仲良くなった友達と別れる瞬間は、むしろ親の方が寂しさを覚えるほどでした。
私たち大人にとっても、1週間の異なる環境での暮らしを無事に終えられたことは大きな達成感につながりました。在園中に作った作品や写真を見返すと、多くの思い出がよみがえります。特に同級生の女の子と仲良くなれたことは娘にとって大切な財産となり、そのご家庭と連絡先を交換したことで、帰宅後もつながりが続いています。

滞在先は娘さんが園の卒園生でもあるオーナーさんの「ゲストハウス華屋」。私たちで受け入れが5組目ということで大変手慣れた様子で迎えていただきました。
料理や洗濯など自分で行える環境が整っており、1週間を快適に過ごせました。オーナーさんからは園や地域の情報をたくさん教えていただき、何度お話したか覚えていないくらいたくさんしゃべりました。
また、海外から来て働くスタッフの方とも英語で交流する機会があり、貴重な体験となりました。食事は自炊が中心で、共用キッチンには調理器具や食器が揃っていたため、不便を感じることはありませんでした。Wi-Fi環境も整っており、夜には共用スペースで仕事をすることも可能でした。こうした滞在を通して、親子で「暮らすように滞在する」感覚を味わうことができました。

滞在中は自然や地域ならではの文化、食を存分に楽しめました。登園後や週末には、日帰り温泉に何度か出かけ、子どもにとって水遊びのような感覚で楽しめました。登園コースの田んぼでは10羽以上のトキを目にし、最終日には「はんぎり」と呼ばれるたらい舟に家族全員で乗る体験もしました。
地域の方々との交流も温かく、子育て支援センターで次女を受け入れていただくなど親切な対応に心が和みました。
食事も大きな魅力で、スーパーの魚や惣菜の鮮度は抜群。イチジクやシャインマスカットなどフルーツもお手頃で楽しめました。昼食は外食中心で、「長浜荘」の海鮮丼、「まるいし」の回転すし、「されどおにぎり」のおにぎり、「大まるラーメン」の味噌ラーメンや餃子が絶品でした。
最終日には佐渡牛乳を購入し、濃厚でおいしい味に感動しました。これはもっと早く出会いたかった…。米粉のおやきや園近くのソフトクリームも忘れられない味でした。
自然、文化、人、食に触れながら、佐渡ならではの暮らしを親子で味わう、思い出に残る1週間となりました。


他にも魅力的な訪問先はたくさんあると思いますが、佐渡の印象はとてもよく、滞在中にお会いした方々にも大変よくしていただきました。もう一度訪れたいと思う、第2の故郷のような場所になりました。
共働きの家庭が増えている中、1週間あるいはそれ以上の休みを取って、普段と違う場所へ行くのは確かに負担もあります。しかし、その先で得られる経験や親子で過ごす時間は、一生の宝物になります。
「いつか行こう」では、もしかすると一生行けないかもしれません。3歳~5歳くらいの早いタイミングで、この機会をぜひ利用してほしいです。
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